校長室より

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令和6年度  潮見が丘小学校入学式 <式辞>

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3月吉日 学校だより 目に見えない贈り物 校長 吉﨑健一

保護者・地域の皆様、こんにちは。

先日、49名の6年生が潮見が丘小学校を巣立っていきました。今年度は、コロナも5類に引き下げになり、保護者のみなさんがつながり合って開催してきた「潮笑祭り」も3年目を迎えて、初めて屋外での開催となりました。各町内会の子ども神輿も復活し、子どもたちの元気なかけ声と笑顔を地域の皆様に届けることができました。

たくさんの保護者、そして地域の皆様からの「目に見えない贈り物」をたくさんたくさん感じることができた一年でした。

たくさんの大人たちの温かな眼差しを感じながら、6年生のみなさんは

「思いやりの花」をいっぱいいっぱい咲かせてくれました。一年生へのお世話活動。戸惑っている一年生に声をかけ、一緒に遊び、学習サポートもしてくれました。総練習で卒業生入場からずっと涙している一年生の姿は印象的でした。

私達の心に咲く「思いやりの花」は、どんな色をしているのか、どんな花びらを付けているのか見ることはできません。ですが、確実に6年生一人一人の心の中に素敵な花を咲かせています。

私達大人が果たさなくてはいけない役割の一つとして、一人一人の子どもたちの心の中に「思いやりの花」の種を植え、水をやり、太陽にあて、雑草を抜き…強い風で倒れそうになる時は囲いをかけ、支えを立てて…。それでいて、決して温室育ちにすることなく、手間ひまかけてたくましく元気に咲き続けるよう見守ってあげることが大切です。

時には、お互いの「思いやりの花」の育て方を学び合うのがPTAであり、地域のコミュニティーです。子どもたちを真ん中にして大人たちが元気を届け、子どもたちから元気をもらいます。そんな「目に見えない贈り物」をたくさん感じることができた令和5年度になりました。

25日には令和5年度が修了し、先生方のお別れの式も予定しています。別れと出逢いの節目を大切に、令和6年度はさらにパワーアップして、子どもたちのために力合わせのできる大人の背中を見せたいと思います。引き続き、ご支援ご協力よろしくお願いいたします。

第48回 潮見が丘小学校卒業証書授与式 式辞

「目には見えない贈り物」~変わらない笑顔で~

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2月29日(木) 学校だより 「コーチング」~卓球女子チームが魅せてくれたもの~ 校長 吉﨑健一

みなさん、こんにちは。

あっという間に2月が終わりを告げます。

立春以降、経験のない暖気がはいり雪どけが進みました。「JAPANCUP2024全国犬ぞり稚内大会」も中止になってしまいました。その後、穏やかな天気が続いていますが、流氷の声も聞こえるほどまだまだ凍れる毎日が続いています。3月の卒業式(19日)頃にはもっともっと春を感じることができるようになっているはずですが…。

さて、先日の世界卓球女子の日本チームの闘いにテレビの前に釘づけになりました。

私の父は稚内南中学校時代は卓球部の監督で、兄も、妹も中学時代は卓球の選手でした。私だけは野球を選択したのですが、家族でできる共通のスポーツと言えば卓球でした。そんな私が手に汗握りながら、世界卓球女子チームの毎日の活躍に心が奪われました。

決勝の中国戦。2対2で迎えた最後のゲームは中学3年生の張本選手。相手は東京オリンピック金メダリストの陳夢(30歳)選手。実に倍の年齢差とキャリアの差がありました。オリンピック金メダリストに向かっていく中学生の姿に目頭が熱くなりました。ゲームセットの瞬間は私の瞳もウルウル…。本当によく頑張りました。同時にこの夏行われるパリのオリンピックがとっても楽しみになりました。張本選手本人の活躍はもとより、ベンチで一生懸命アドバイスを送る伊藤選手の姿も感動的でした。本当に団体戦。ラケットを握っているのは一人ですが、みんなで戦っているのがすごく伝わってきました。きっと張本選手が一人で戦っていてもあの試合にはならなかったと思います。

潮小にいると、時々似たような子どもたちの姿に出会います。一人では難しいことも、仲間と協力して信じられない力を発揮したり、仲間と一つのものを創り上げたり…。この姿を間近で直接観れる私達の仕事は本当にやりがいにあふれた素敵な仕事です。もちろん苦労もありますが…(笑)

いよいよ3月の声を聴き、卒業式まで後わずかです。素敵な6年生との思い出をかみしめ、一人一人が新しい学年に向けて大きく羽ばたく一か月にしたいと思います。引き続き子どもたちが大きく羽ばたくための「コーチング」よろしくお願いいたします。

1月31日(水) 学校だより 「応援の力~夢を叶えるために」 校長 吉﨑健一

みなさん、こんにちは。

2024年辰年がスタートしました。お正月にはまさかの大地震。東日本大震災の光景が頭をよぎりました。翌日には日航機が衝突炎上。支援物資を積んでいた海上保安庁の輸送機との事故で5名の尊い命が失われました。震災で亡くなった皆様と共にご冥福をお祈りいたします。

日本列島はどこでいつ地震や火山が噴火しても不思議ではありません。それは明日なのか、子どもたちやお孫さんの時代なのか、はたまたもっと先なのか…。そう考えると防災の意識を高め、訓練をしておくことはとっても大切なことです。

今回の地震では、過去の大きな地震での教訓が生かされようとしています。コインランドリーのトラックだったり、すぐに設置できる仮設住宅、簡易トイレに簡易お風呂、2次避難での学びの継続等。日本人は確実に学習し、教訓を引き出し、未来へとつなごうとしています。「稚内は大丈夫」ではなく、子どもたちにどんなことを引き継いだらよいのか、地域の皆様と一緒にどんな備えをしたらいいのか…たくさんたくさんトライする辰年にしたいと思います。今年も、保護者地域の皆様の力合わせをよろしくお願いします。

心痛めるニュースが続いたお正月でしたが、先日行われた大阪国際女子マラソン大会で前田穂南さんが19年ぶりに2時間18分59秒という日本新記録を樹立しました。パリオリンピックの3人目の枠を大きく引き寄せました。東京オリンピックで十分に力を発揮できず、昨年の選考大会でも結果を残せていない中でのレース。思わず、テレビの前に釘づけになりました。沿道で娘と並走する父親の姿、大きな声で応援する母親の姿を見ているうちに私の心もどんどんひきつけられていきました。日本新記録でゴールした時には私の瞳からも涙があふれていました。

夢を叶えるためには3つの条件があります。当たり前ですが①夢を持つ事、②夢を叶えるための科学的、効果的なプロセスを歩む事、③そして続ける事です。もちろんそれでも叶えられない夢はあります。でも、自分の夢に向かって3つの条件を歩む人生には後悔はないはずです。そして、そんな姿は誰のどんなチャレンジであっても応援したくなります。この応援の力は誰の心の中にもあります。

被災した能登半島の皆様のために何が応援できるか。そのために自分たち大人は、そして子どもたちは何ができるのか…。たくさんのことを考えさせられる辰年のスタートになりました。

12月25日(月) 学校だより 「世界中の子どもたちに」  校長 吉﨑健一

みなさん、こんにちは。あっという間に2023年が終わりを告げようとしています。潮小の丘に時々やってくる動物たち。一休みしているエゾシカの背中もあっという間に真っ白になっていきます。外で元気に遊んでいた男の子の手のひらの上には小さな松ぼっくり。ねらいに来たのは20センチ以上もあるエゾリスでした。あっという間に男の子の体を登って手のひらの上に…。自然いっぱいの潮小ならではのあったかい光景です。

コロナが5類になり、インフルエンザの大流行。人間の体が免疫を獲得していく過程を目の当たりにした2023年でした。どんな感染症が流行するのか、全く予測できませんが、少しずつ少しずつ免疫を獲得しながら子どもたちは丈夫に育っていきます。感染することを必要以上におそれるのではなく、予防をしながら、感染したら病院にかかってしっかり休養する。昔から続いてきた変わらない子育ての「知恵」です。

2022年の終わりには、戦争が早く終わりウクライナの子どもたちにも平和なXmasが訪れてほしいと願っていました。その時は、まさかこの愚かな争いが別の地区でも起こるとは想像すらしていませんでした。日々、テレビの映像で流れてくるのはガザ地区の子どもたちの傷ついた姿と泣き叫ぶ姿です。ガザでの戦闘が起こってから46日間で5300人以上の子どもたちが命を失いました。稚内の全小中学生の5倍にも及ぶ数です。今、この瞬間も決してマヒしてはいけない現実が地球上で続いています。

「戦争をやめた人たち」…1914年のクリスマス休戦…という絵本があります。第1次世界大戦で起こった本当のお話です。当時戦っていたドイツ兵とイギリス兵が戦うことに疲れ果てたクリスマスの日。ある兵隊が口ずさんだ歌が、戦場にいた兵隊たちみんなに広がり、兵隊同士が握手をし、サッカーを楽しんだというお話です。

誰のために戦い、お互いの命を奪い合い、子どもたちの未来をも奪い、お互いの家族を悲しませるのでしょうか…。私達大人の背中は、子どもたちにどんな風に見えているのでしょうか。憎しみは憎しみしか生みません。やられたらやり返せは絶対に間違いです。そのために人類は法律を作り、国を単位として生活し、同じ人間として尊重し合うことを大切にしてきたのです。私たちすべての大人たちの力合わせで、世界中の子どもたちに平和で温かいXmasが訪れてほしい。

保護者・地域の皆様には、今年も変わらず大変お世話になりました。2024年も温かく子どもたちを見守り、子どもたちの元気を引き出す力合わせをよろしくお願いいたします。

11月30日(木) 学校だより 「わすれられないおくりもの」  校長 吉﨑健一

みなさん、こんにちは。

一度積もった雪がきれいにとけて、少し暖かくなったかなぁと思っていたのに、また白銀の世界に…。潮小の横にある土手に住んでいるエゾリスも大急ぎでほっぺに木の実を詰め込んでいました。心配されたインフルエンザの大流行もようやくトンネルを抜けたようです。まだまだ感染予防は続きますが、みんな元気に2学期を終えることができそうです。

さて、もうすぐ師走。2学期も残すところ1か月を切りました。

街はXmasモード一色に。子どもたちも「今年はサンタが来るのかなぁ。」と楽しみにしているようです。

そこで、子どもたちの願いを聞いてくれているサンタさんたちにお願いがあります。

今年のXmasプレゼントにプラスして…「一冊の絵本(本)」を子どもたちに届けていただけないでしょうか?私からたくさんのサンタさんへのお願いです。

3年生(上)の国語の教科書に、「わすれられないおくりもの」(スーザン=バーレイ文・絵/小川仁央訳)というお話が載っています。

年老いたあなぐまは、かしこくて、いつもみんなにたよりにされています。こまっている友達は、だれでも、きっと助けてあげるのです。

ある日、いつも杖をついていたあなぐまは、どこまでもつづく長いトンネルを杖もいらないくらいどんどん速く走れる夢を見ます。そして、次の日の朝、あなぐまは亡くなってしまいました。悲しい知らせを聞いた森の動物たちは、あなぐまの思い出を語り始めます。もぐらは、はさみをつかうのが上手です。一まいの紙から、手をつないだもぐらが、切り抜けます。かえるはスケートを…、きつねは、ネクタイのむすび方を…、うさぎは…。みんな、あなぐまが教えてくれた大切な思い出です。最後の雪が消えたころ、あなぐまがのこしてくれたもののゆたかさで、みんなの悲しみも、消えていました。あなぐまの話が出るたびに、だれかがいつも、楽しい思い出を、話すことができるようになったのです。(後略)

というお話です。子どもたちの枕元にやってくるサンタさんたちにお願いです。いつものプレゼントのほかに子どもたちの心に残る「一冊の絵本(本)」のプレゼントを!

我が家の高2の息子も、にやにやしながらXmasプレゼントの話をしています。大きな靴下に入ったおやつと一冊の本を我が家に来るサンタにお願いしようっと…(笑)

10月31日(火) 学校だより 「コロナ禍で失ったものと大切にしたいこと」  校長 吉﨑健一

みなさん、こんにちは。先日の初雪に続き、今朝は初氷と初霜を観測しました。もうすぐそこに冬がやってきています。それでも今朝は風もなく、空気がピリッと引き締まり、太陽が温かく登校中の子どもたちを照らしてくれました。毎朝、散歩ですれ違うお父さんもどことなく足取りが軽く感じました。

15日(日)学芸会が無事に終了しました。たくさんの保護者で埋め尽くされた体育館。我が子の時は優先席に移動して…という潮小初のスタイルも保護者・地域の皆様の協力で混乱なく進めることができました。コロナ禍から明けようとしている2023年。ふと気づくと「学芸会」として実施しているのは潮小だけになりました。授業時数の問題もあり、あちこちで「学習発表会」と名前を変え、来賓も呼ばず、入場制限もあったようです。そんな混乱の中、やっぱり学芸会が大切だという事を潮小生が教えてくれました。保護者・地域の皆様はいかがだったでしょうか?

劇や合唱、器楽やリズム…1年生がみんなで開会のあいさつをし、6年生が最後の挨拶をする。子どもたちの生き生きと成長した姿、キラキラと輝く姿がありました。取り組み中、お互いの頑張りを認め合い、声をかけあい、一つの目標に向かって取り組んできた子ども達。私達が子どもの時、いやおじいちゃんおばぁちゃんが子どもの時から大切に続いてきた教育活動の意味が分かった気がしました。

子どもたちが大人になって社会を創っていく時に大切な力の一つとして「学芸会」の取り組みがあると確信しました。取り組み時数の問題もあり、午前中のみの開催とはなりましたが、今後も「学芸会」の取り組みとして続けていきたいと考えています。保護者・地域の皆様の声も募集しています。ぜひ、声を聞かせてください。

子どもたちにとって必要なことは、自信を持ってやります。やれない理由を考えるのではなく、どうすればできるのかをこれからも追求していきたいと思います。子どもたちへのたくさんの拍手、本当にありがとうございました。温かい拍手こそが子どもたちの頑張りを引き出すエネルギーになりました。素敵な素敵な「文化の秋」を感じる一日に感謝します。

9月29日(金) 学校だより 「大人の背中と子どもの背中」  校長 吉﨑健一

みなさん、こんにちは。

稚内の秋。朝晩は少し冷えますが、心地いい風を感じる季節になりました。

2学期がスタートして、風邪が流行ったりという時期もありましたが、今は元気に10月15日(日)に開催する学芸会に向けての取り組みがスタートしています。

このお便りが、皆様のお宅に届く頃にはメジャーリーガーの大谷選手がホームラン王を獲得していると思います。メジャーの長い歴史の中でも日本人がホームラン王に輝くのは初めてのことです。野球をしている子どもたちにとっては、みんなが憧れる大谷選手。サッカーで言えば三苫選手、バスケなら八村選手、バドミントンなら山口選手…のように、子どもたちは選手の活躍している背中を見て、憧れ、その選手の言葉や行動、考え方を学び、真似をしながら伸びようとします。

私たち身近な大人の背中もまた同じです。残念ですが、誰かの悪口を言い、自分勝手にふるまう背中を見せれば、その背中を見た子どもはまねをしようとします。逆に、「おはよう」「ありがとう」を大切にし、「親切」と「思いやり」の背中を見せれば、「思いやり」いっぱいの子どもになります。良くも悪くも子どもたちは、私達大人の背中を真似しようとします。

もちろん、私の背中もいつも胸を張れるかと言えば、不十分なこともたくさんあります。そのために親として、大人としてつながり合いながら背中を見てもらうことが大切です。

一人で頑張るのではなく、大人たちもつながりながら背中を見てもらう。先日開かれた防災運動会では、地域の大人たちに交じって、中学生の背中も大変立派でした。

では、子どもたちの背中はどうでしょう。

子どもたちの背中は、そっと…できれば気づかれないようにそっと押してあげることが大切です。子どもたちは失敗をしながら学び、次はこうしようと工夫し、成長していきます。ただ、失敗するのはだれしも怖いものです。チャレンジするには「勇気」が必要です。失敗に挫けない「元気」も必要です。そのためには、大人(保護者)が「そっと…」、できれば気づかれないように「そっと」子どもの背中を押してあげることが大切です。この「そっと」という力加減が難しい。加減を間違えると自立できない子どもになります。その加減を学び合うのがPTA活動だと思っています。学芸会に向けて大人としての背中を見せること、子どもの背中をそっと押してあげること、よろしくお願いします。

8月30日(水) 学校だより 「地球沸騰化と外遊び」  校長 吉﨑健一

みなさん、こんにちは。2学期が始まり、一週間が過ぎました。

地球温暖化が叫ばれ様々な対策が話題になっていましたが、国連は「地球沸騰(ふっとう)化」の時代が到来したと宣言しました。国内でも40度を超える地域も増えており、世界に目を向けるとアメリカのデスバレーでは53度を超える気温を観測したそうです。

そもそも、宗谷稚内で熱中症対策をするようになったのも最近のことですが、夏休み後の数日間は30度を超える気温と蒸し暑さ、夜も25度を下回らないという気温は想定していませんでした。

もちろん、本州と違って学校にクーラーが設置されているわけでもなく、35度を超える予想になった札幌や旭川、北見では臨休になったり、午前授業になったりしたそうです。経験したことのない暑さの中、伊達市では2時間外での体育を終えた児童が、授業後に意識を失ってそのまま亡くなってしまいました。ご冥福をお祈りいたします。

本校でも、あらためて熱中症対策のマニュアルを整理しました。すでに保護者にはメールで配信させていただいています。国の基準をもとに稚内の子どもたちの実態に合わせて整理しました。もちろん、「暑さ」は一人一人感じ方が違います。日頃から一人一人の子どもたちの様子に目配り気配りしながら、子どもたちの健康・安全を守っていきます。

私の勤務経験の中でのことですが、熱中症を心配して病院に運んだ児童にお医者さんが一言「運動不足です」。 「小学生なのに?」と一瞬驚きましたが、ネットやゲームばかりの子どもたちにとっては、この暑さの中で外で活動することは大変なことなのかもしれません。そう考えると夏休みを利用して外で元気に遊ぶという事が子どもたちの免疫力を高め、熱中症予防にもつながるとのことです。外の公園で友達と元気に遊ぶことは、ゲーム依存を防止する上でも脳(前頭葉)の活性化に効果があるといわれています。「暑さ指数」をしっかりチェックしたうえで、水分補給に気を付け、帽子をかぶって元気に自然の中で遊ばせたいものです。2学期もご支援ご協力よろしくお願いいたします。

7月21日(金) 学校だより 子ども神輿が伝えてくれたこと  校長 吉﨑健一

みなさん、こんにちは。
本日、無事に1学期が終了しました。
コロナウィルス感染症が5類に移行後も、大規模な感染拡大はなく子ども たちの元気な挨拶と明るい笑顔が広がった一学期になりました。
7月には4年ぶりの子ども神輿が開催され、潮見が丘地区の3つの町内 会、8つの子ども神輿が「わっしょい」のかけ声とともに、元気を届けてく れました。当日は、数年ぶりの快晴の天気。一緒に歩いて頂いた町内会の皆 様も子どもたちも自然と笑顔になる素敵な子ども神輿でした。
不思議と観ている私たちも元気が湧いてきました。やっぱり、子どもたち の笑顔や元気な声を聴くと自然と周りの大人たちも元気になれます。本当に 子どもたちは「地域の宝」だなぁと再確認しました。
子どもたちは、私達大人の背中を見て育ちます。その意味でも、地域の文 化を伝える地域の大人としての役割が学校にもあります。22日(土)には、 PTA 文化専門委員会主催の「第3回潮笑祭り」が開催されます。ボランティ アでお手伝いをしていただけるお父さんお母さんも続々と集まってきまし た。「子どもたちを元気にしたい」「子どもたちの笑顔が見たい」という保護 者の想いでスタートした「潮笑祭り」は、PTA 活動がコロナ禍で見直しを迫 られ、全道的にも全国的にもストップしていく中で、「子どもたちのために …」という PTA の本来的な願いから出発した取り組みとして、全道・全国 の PTA にも元気を届ける取り組みとして輝いています。今年は中庭をメイ ン会場として会場での飲食も解禁します。夏休みのスタートの一日。「地域の 宝」のために頑張る大人の背 中が今から楽しみです。
最後になりましたが、保護 者・地域の皆様には一学期本 当にお世話になりました。夏 休み中は、家庭・地域で過ご す時間が増えます。引き続き、 ご支援・ご協力よろしくお願 いいたします。

6月30日(金) 学校だより 「地球上からなくしたいもの」  校長 吉﨑健一

みなさん、こんにちは。

いつも元気に「校長先生~おはようございまーす!」と、ずいぶん遠くから手を振りながら登校してくる1年生の女の子たち。

今朝は、小さな手の中に大きくてまんマルの松ぼっくりが一つ。

「校長先生!今朝は落ちていたゴミも拾ってきたの」

「私たち、大きくなったらキャンピングカーで世界を旅しながら、世界中の

ごみを拾うの。地球上のゴミをゼロにするの。じゃ、行ってきまーす!」

と、いつもの笑顔で元気よく手を振りながら登校していきました。

ユアーズさんの前に立って、子どもたちの登校を見守りながら「おはよう!いってらっしゃい!」の挨拶を始めて2年目になりますが、子どもたちの挨拶がとっても良くなってきました。先日は、4年生と5年生の女の子たちが、ゴミ袋を持ち、ゴミを拾いながら登校してくれました。そんな先輩たちの姿を見ていた1年生が今朝は「地球上のゴミを拾いたい」という夢を語ってくれました。誰かのために…きれいで住みよい地球でいたい…子どもたちの純粋な願いです(^^♪

未だ戦禍の中で悲しくて寂しい毎日を過ごしている子どもたちも世界中にはいます。私達大人がどんな社会を創っていくのか、同時に子どもたちにどんな姿を見せることができるのか。子どもたちは私達大人の後姿を見て育ちます。まだまだ頑張らなくは…そんな元気を子どもたちからたくさんもらった朝でした。

最後になりましたが、シオリンピックの応援本当にありがとうございました。子どもたちの一生懸命さ、応援の声、保護者地域の皆様の応援する姿にたくさんの元気をいただきました。一学期も残りあと僅か、引き続きご支援、ご協力よろしくお願いします。

5月30日(火) 学校だより 花といえば  校長 吉﨑健一

みなさん、こんにちは。

先日、息子の高校の授業参観に行ってきました。ちょうど百人一首に唄われている「花」に注目した授業でした。

61 「いにしへの 奈良の都の八重桜

けふ九重に匂ひぬるかな」

伊勢大輔(いせのたいふ)

古来から、花と言えば「桜」と言われるほど、私達にとっては身近で心の原風景となっている桜。一言で桜と言ってもいろいろな種類があります。なんでも100種類以上あるそうです。当然、満開になるのも微妙に時期が違うし、花の色も違います。

校舎の周りの桜はもう散ってしまいましたが、今週、ちょうど「はぐ」さんの横の八重桜が満開になっています。たくさんの種類の桜が個性豊かに色とりどりの色で咲き誇るこの季節。ふと、子どもたちの成長と重ねて考えてみたりします。

271名の子どもたちには271の色があり、素敵な花を咲かせようと学校に通ってきます。当然、一人一人咲く時期も違うし、咲き方も違います。同じ花は一つもありません。本当に素敵なことですよね。学校の先生としてのやりがいにもつながっています。

先日、富岡Linksのメンバーが立派な桜の樹を植樹してくれました。本当にありがとうございます。潮見が丘小学校の周りに植えられている樹木は全て地域の皆さんが植えてくれたものです。温かく見守って頂ける地域の皆さんがいて、保護者のみなさんがいます。一人一人の子どもたちがどんな花を咲かせるのか、とっても楽しみな毎日です。

SMAPの「世界に一つだけの花」の歌詞が頭の中でリフレインする5月でした。さあ、6月はシオリンピック。どんな「思いやりの花」が咲くのかとっても楽しみです。

4月27日(木) 学校だより 「見えない学力」~10年後の子どもに必要な力~ 

校長 吉﨑健一

潮見が丘小学校271名の令和5年度「新時代」がスタートしました。

「おはようございます」と、元気よく挨拶してくれる潮小っ子たち。毎朝、子どもたちからたくさんの元気をもらっています。人と人との「思いやり」の第一歩は「あいさつ」です。中学生になっても、高校生になっても、大人になって会社に勤めても、やがておじいちゃんおばあちゃんになっても「あいさつ」が人生を豊かにしてくれます。

潮見が丘地区は「おはよう」と「ありがとう」の街です。ここで生活している子どもたちには、大人の責任、学校の責任として「思いやり」の第一歩としての「あいさつ」を身につけさせたいと考えています。保護者の皆様にもご協力よろしくお願いします。

5月8日からは、コロナ禍の学校から「新時代」(withコロナ)の学校へと大きく動き出します。3年以上に及んだコロナの影響は、社会を大きく変え、子どもたちへの教育にも大きな制限がかかりました。

今年度は、想定外を乗り越え、想定外を楽しんでしまう、違いを格差にせず、「いろんな人がいる」と創造する力、10年後の社会で生きて働く力の土台をしっかりと育てたいと思います。

その力を「4つの見えない学力」と名付け、1年間を4節に分けて取り組んでいきます。

1節「人を大切にする力」、2節「自分の考えを持つ力」、3節「自分を表現する力」、4節「チャレンジする力」です。

この見えない4つの学力を育てることを通して、「見える学力(点数で測れる学力)」も伸ばしていきたいと思います。この春からはタブレットの持ち帰りをスタートさせAIドリルを導入し、ノートに書くという学習とのハイブリット型の家庭学習をスタートさせています。授業の中でも、より効果的にICTを活用するために専門の教員も配置しました。

10年後の社会に適応できる「学力、体力、心力」を保護者、地域の皆さんと私たち教職員一人一人がしっかりと手を取り、力合わせて子育てができるよう今年度もよろしくお願いいたします。

3月23日(木) 学校だより 新時代は、その(みんなの)未来だ 

校長 吉﨑健一

保護者・地域の皆様、こんにちは。
先日、63 名の 6 年生が潮見が丘小学校を巣立っていきました。入学した
時は、マスクをして距離をとったり、歌も歌えない学校生活を予想した人は
いませんでした。この3年間、特に今年度は子どもたちにも感染が拡大し、
仲間、家族、そして先生達との貴重な時間も奪われてしまいました。
楽しみにしていた行事も感染予防の制限の中で実施するしかありません
でした。いつも応援していただいた保護者・地域の皆様にも大変ご心配をお
かけしました。そんな中でも、感染予防をして、知恵を出し合い、できるこ
とを工夫した 3 年間でした。
保護者の皆さんにもたくさんの力合わせをいただきました。特に「潮笑祭
り」は、コロナなんかに負けない保護者の力合わせの「お祭り」として発展
しました。全道・全国的にも光り輝く取り組みとなっています。
校訓「思いやり」を育てるために取り組んだ「思いやりの花」プロジェク
ト。6 年生は 1 年生から 5 年生の教室を回って学習サポートに取り組みました。学びを通して「思いやりの花」をたくさん咲かせてくれました。ぬり絵、階段 メッセージ、絆プロジェクトやクリスマスツリーへの思いやりメッセージなど 子どもたちの心に「思いやりの花」をたくさん咲かせようと工夫しながら取り 組んだ一年でもありました。おかげさまで、石を投げる子どもも減りました。 キックやパンチもなぜいけないのか…一人一人が考えて行動するようにもなり ました。来年度は児童会の役員を先頭に、もっともっと「思いやりの花」が、  たくさん咲く潮見が丘小学校にしていきたいと思います
おかげさまで、コロナとの闘いもようやく光が見えてきました。4 月からは マスクを外して、当たり前の学校生活がスタートします。コロナ禍で学んだこ とを大切に「新時代」を創り出す主人公(子どもたち)として躍動する一年間 が始まります。主人公である子どもたちを一緒に育てていくために、保護者・ 地域の皆様のより一層の力合わせをお願いし、令和4年度終了の挨拶とさせて いただきます。
本当にありがとうございました。新年度の力合わせもよろしくお願いいたし ます。

2月28日(火) 学校だより 「学校は何のためにあるのか」~文化の香り~ 

校長 吉﨑健一

保護者・地域の皆様、こんにちは。大雪に吹き溜まり…毎朝の除雪に「また降ったねぇ。もういいね~」という言葉があいさつ代わりになっています。先日の歩道が埋まっている中での登校日。臨休の判断ができず、なおかつ教職員の手も回らず、ご心配をおかけしてしまったこと、深く反省しております。そんな中でも地域の皆様の温かい見守りや声かけ、ドライバーの皆様の安全運転に本当に感謝申し上げます。ありがとうございました。

さて、先週学年ごとに音楽発表会を実施しました。3日間通して250名以上の参観がありました。この日を目標に頑張ってきた子どもたちにとっては、とっても励みになりました。学芸会では、恐る恐るステージに立ったお友達も堂々とピアニカや合唱に取り組んでいました。一人一人の子どもたちの成長に私も感動しました。

コロナ禍でなかなか歌われることのなかった校歌を元気よく歌う子どもたち。校歌の歌詞の中に「潮見が丘小学校は何のためにあるのか?」を考えるヒントがありました。

1番…♪

みさきも海も かがやいて ひびく港の ふねのふえ

きょう すこやかに いきいきと

みんなで たしかな 知恵まなぶ

潮見が丘の小学校♪

2番…♪

みんなで やさしく 手をむすぶ

3番…♪

みんなで あすの日 つくりだす

「平和」であることが前提であり、そのためにはお互いの「自由」を認め合う事が必要です。「自分は自由だ、何をやるのも勝手だ」と言っていたら、それはお友達の自由とぶつかることになり、争いになり、結局はお互いの自由を奪い合うことになってしまうからです。

1年経って、何のための争いかわからない戦争がまだ続いています。私達、世界中の大人達の現実の姿です。子どもたちが大人になった時にこそ、戦争のない世界を創り出す社会の担い手となって孫の代に素敵な大人としての背中を見せてほしい…。そのためにも今私達大人ができること、やらなくてはいけないことがたくさんあります。残り一か月、変わらぬ力合わせよろしくお願いします。

(追伸)参観後の懇談会。いつもより参加人数が多かった気がします。担任が一番元気をもらえるのはたくさんの保護者の皆様が懇談会に参加してくれることです。本当にありがとうございました。

1月26日(木) 学校だより 「夢を叶える」ために 校長 吉﨑健一

保護者・地域の皆様、あけましておめでとうございます。2023年もよろしくお願いいたします。

3学期がスタートして一週間が経ちました。心配していたコロナの感染拡大も、インフルエンザの感染拡大も今のところ影を潜めています。欠席児童が一けた台で学校がスタートしたのは、赴任以来初めてのことかもしれません。すべての子どもたちが生き生きと輝く学校にしていきたいなぁとあらためて強く決意したところです。

さて、新型コロナウィルスの感染が確認されてから間もなく4年目を迎えます。ようやく、この感染症への向かい方に光が見えてきたような気がしています。子どもたちにもずいぶん我慢してもらったこの3年間。2023年こそは、さらに生き生きと楽しく学び合える学校にしていきたいという「夢」を叶えたいと思います。

「みんチャレ」ブログの中に以下のような記述がありました。

 「夢を叶えるための5つのコツ」

1.夢を叶えられると強く信じる

2.成功した人を真似る

3.八方美人をやめる

4.周囲の人に宣言する

5.失敗を恐れず挑戦する

3学期の始業式では、子どもたちに「失敗を恐れず挑戦する」ことを大切にしようという話をしました。同時に、どうかその時に、ばかにしたり、冷やかしたり、ちょっかいをかける関係ではなく、「思いやり」を持って励まし合える仲間になろう!と呼びかけました。まずは、私達大人がそんな背中を見せたいと思っています。保護者の皆様、地域の皆様には、これまで同様、我が子だけではなく、子どもたちのための力合わせをよろしくお願いいたします。

最後に、私事ですが、このお便りが届く頃には、「甲子園」という夢舞台への切符が届いているかもしれません。たくさんの教え子たちを送り出してきたことと、これまでの先輩たちすべての「夢」を背負って、吉報を待ちたいと思います。

12月22日(木) 学校だより 「今年の漢字」に願いをこめて 校長 吉﨑健一
保護者・地域の皆様、こんにちは。
2学期が本日終了しました。2節、3節と、「自分の考えを持つ力」「自分を表現する力」を重点的に指導してきました。この間、たくさんの保護者の皆様、地域の皆様にご支援・ご協力いただき、おかげさまで子どもたちは大きく成長することができました。本当にありがとうございました。
さて、師走を迎え、「今年の漢字」が発表されました。「戦」という漢字でした。読み方は4通りあります。
「いくさ」…ウクライナで始まった「戦争」は10か月を超え、依然亡くなる人が後を絶ちません。子どもたちには「暴力」はなぜいけないのか、平和であるからスポーツを楽しめたり、ゲームができたり、おいしいごはんが食べられることを伝えてきました。「やられたらやり返せ」は間違いです。「いくさ」にならないための言動が大切であり、困った時には「思いやり」を持って話し合うことの大切さを繰り返し指導してきました。
「たたかう」…何と言っても新型コロナウィルスとの戦いです。これは、3年たった今でも子どもたちの育ちに深刻な影を落としています。そんな中、感染予防対策を行いながら実施した「第2回潮笑祭り」。文化専門委員会のお母さん達を中心に、当日までの準備と当日の運営をお手伝いしていただいた保護者の皆様…。我が子のためだけではなく、「潮小っ子」たちのために頑張る姿にPTA活動の原点を感じました。子どもたちも保護者もそして先生たちもマスクの下で「笑顔」が広がりました。
「おののく」…体や手足が恐ろしさや不安でぶるぶる震えるという意味です。学芸会では、不安と緊張でぶるぶる震えだしそうな子どもたちもいました。そんな不安に寄り添い、励まし続けた保護者の皆様と先生達。309名の子どもたち、みんなそれぞれ違います。一人一人に丁寧に寄り添うことは当たり前ですが、簡単なことではありません。あきらめることなく粘り強く取り組む姿に感動しました。
「そよぐ」…そよそよと音を立てる。わずかに揺れ動くという意味です。来るべき2023年は、ミサイルが飛び交う爆風ではなく、そよそよと心地よい風を感じる一年であってほしい。私達大人が創り出している社会の不安定さを子どもたちは敏感に感じ取ります。PTAと地域の大人たちが「子どもたちが安心して伸び伸び成長できる」潮見が丘地区にしていくことが求められています。2022年の保護者・地域のみなさのご支援ご協力に感謝するとともに、2023年の益々の力合わせをよろしくお願いいたします。

11月29日(火) 学校だより スポーツのすばらしさ 校長 吉﨑健一
保護者・地域の皆様、こんにちは。
2022年、2学期も残り1か月を切りました。
学校は新型コロナ感染拡大の波に襲われ、学級閉鎖・学年閉鎖を余儀なくされました。春からの感染児童は延べ100人を超え、教職員も50%が罹患しました。私自身も先日感染してしまいました。特に、10月から11月にかけての感染拡大は、学校での感染予防対策では防ぎきれない程感染力の強いものでした。この間、重症化した児童・教職員がいなかったのが不幸中の幸いです。子どもたちはもちろん、家族の皆様、そして教職員、みんながこの感染症の対策に努め、闘ってきた2022年になりました。
そんな中、開催されたカタールでのワールドカップサッカー大会。
優勝4回を誇るドイツに逆転勝ちした日本代表。何よりも、この4年間この大会で結果を出すために準備をしてきた監督をはじめチーム関係者、そして日本代表の選手たちに拍手を送りたい。選ばれるだけでもすごいことですが、誰一人満足することなくベスト8という目標に向かって一人一人が努力を続けてきました。当然、ドイツに負けることなど誰一人考えていなかったことがこの勝利の土台となっていました。あらためて、日本サッカー協会の戦略と戦術の確かさを実感する感動的な勝利となりました。
同時に、「我々はまだ何もつかんでいない」と語った吉田主将。コスタリカ戦まで毎日「心のスキはうまれていないか?」と自問自答してきたといいます。結果は、敗退。すごかったのは、「もう始まってるんで。スペイン戦にすべてをかける」と語ったメンタルの強さ。スポーツからもらう感動。スポーツから学ぶことは本当にたくさんあります。
今回のワールドカップでも、日本代表応援団の試合後のごみ拾いが世界に称賛されています。代表チームのロッカールームも来たとき以上にきれいにするのは当たり前だといいます。反面、消極的だとネット上で選手個人に対して誹謗中傷を繰り返すのも残念ながら日本人です。スポーツから学んだことを潮見小の子どもたちにもしっかりと伝えていきたい。それが、私達大人の使命だと実感しています。このお便りが皆様の手に届くころには、2010年の優勝国でもあるスペイン代表に立ち向かう日本代表の姿があるはずです。勝敗だけに一喜一憂することなくこのスポーツのすばらしさを子どもたちと語り合いたい。

10月31日(月) 学校だより 子どもたちが伸びる瞬間(とき) 校長 吉﨑健一
保護者・地域の皆様、こんにちは。
利尻富士も日に日に白さが増してきました。秋の便りが駆け足で通り過ぎ、雪虫が舞い始める季節になりました。
新型コロナウィルスの第7波のピークアウトを実感し始めた途端に、小学生の感染拡大が市内でも見られるようになってきました。気温が下がり、乾燥する季節を迎え、インフルエンザの同時流行も心配されています。子どもたちの健康ももちろん大切です。同時に各家庭には大切な家族の皆様がいて、おじいちゃん、おばあちゃんがいらっしゃる家庭もあります。みなさまの大切な人が、健康で過ごすことができるよう学校としても感染予防を徹底していきます。
さて、「自分を表現する力」を伸ばすことを目的にした「学芸会」が無事に終わりました。
コロナ禍のため各学年1演目となりましたが、子どもたちは真剣に、全力で取り組むことができました。当日はたくさんの保護者の皆様に足を運んでいただき、たくさんの拍手をいただきました。あらためて感謝申し上げます。
子どもたちにとって、ステージに立つ緊張感は様々です。ステージ練習が始まるとみんなと一緒に練習するのが苦しくなる児童もいます。前日の土曜日、誰もいない体育館で担任の先生と一緒にステージから見える景色、会場の雰囲気に慣れる練習をして、当日を迎えた児童もいます。当日は、声をかけなくてもみんなと一緒に元気にステージに立っていました。
子どもたちが自立していくその道のりは一人一人バラバラです。同時に一人一人に用意されている「壁」もバラバラです。その壁は、一歩ずつ歩みを進めてみないと分かりません。そんな時に、周りの友達が、周りの大人たちが、そっと声をかけ、その子が壁を乗り越えるのを見守ることが大切です。家庭で見せる子どもたちの姿と学校で見せる子どもたちの姿はもちろん同じではありません。一人一人みんな違います。だからこそ、学校と家庭での連携が必要です。今後とも引き続き「子どもたち」を真ん中に、保護者・地域の皆様との力合わせをよろしくお願いいたします。

9月30日(金) 学校だより 『見えない学力』を伸ばせば 『見える学力』も伸びる 校長 吉﨑健一
保護者・地域の皆様こんにちは。
心配された第7波のコロナウィルス感染拡大も徐々にではありますが、ピークアウトを迎えています。そんな中、6年生がとっても楽しみにしていた修学旅行も無事に終えることができました。保護者の皆様には、健康観察や感染防止対策に力を貸していただき大変感謝しております。ありがとうございました。
さて、潮見が丘小学校では今年度から1年間を4つの節に分けて教育活動を展開しています。それぞれの節目ごとに「見えない学力」4つの重点を定めて、授業・行事に取り組み、「見える学力」も伸ばそうと取り組んでいます。
1節(4~6月)は「人を大切にする力」、2節(7~8月)は「自分で考える力」、そして、10月から12月までの3節は「自分を表現する力」です。もう少し具体的に言うと、①自分の言葉で伝える、②相手の表現を「聞く」ことに重点を置いて、学芸会に取り組み、日常の授業を通して「自分を表現する力」を伸ばしていきます。
「自分を表現する力」を引き出すと「自律した子ども」に変わります。ぜひ、ご家庭でも「指示・命令」で子どもを動かすのではなく、「私、何かやることある?」「何か手伝えることある」という声掛けをしてみませんか?子どもを信じて、子どもに考えさせ、子ども自ら行動するような声掛けをしてみませんか?
潮小の3節は、学芸会や日常の授業を通しながら自律した子どもになれるよう全力で「自分を表現する力」の育成に取り組みます。もちろん、1年生と6年生では求める自律は違います。そうであっても、1年生は1年生としての、6年生は6年生としての自律を求めて教育活動を展開していきますので、引き続き保護者・地域の皆様の「子育て」での力合わせをよろしくお願いいたします。

8月31日(水) 学校だより 「青春は密」 ~心ひとつに今を生きる子どもたちに~ 校長 吉﨑健一
保護者・地域の皆様こんにちは。
8月17日、コロナ第7波の拡大が心配される中でしたが、子どもたちは夏休みの思い出をいっぱい抱えて元気に登校してくれました。
この夏は地震があったり、大雨が降ったり…自然の力を再認識させられた夏でした。そんな中、私も楽しみにしていた満員のお客さんが熱中する「甲子園」がかえってきました。
その甲子園で、心奪われるチームがありました。愛工大名電高校です。
2022年6月、夏の県大会予選直前にベンチ入りのチームメイトだった瀬戸勝登(3年)さんが急性心不全で亡くなり、仲間の死をなかなか受け止められない選手たち。彼らが決めたこの夏の合言葉は「勝ち登れ、頂点に」でした。
チームメイトたちは、ポケットに勝登さんの写真を入れ、ピンチの時もチャンスの時も空を見上げながら「勝登さん」と一緒に戦いました。県予選を勝ち登り、甲子園でもベスト8まで勝ち登りました。優勝した仙台育英には惜しくも負けてしまいましたが、心ひとつに仲間を信じて最後まで全力を尽くす姿は、高校野球そのものでした。私の心にも愛工大名電ナインの姿が強く焼き付いた夏でした。
優勝した仙台育英の監督が「青春は密」という言葉を残してくれました。私も本当にそう思います。その「密」が奪われているのは「潮小っ子」たちも同じです。でも、物理的な距離だけではなく「心」がこんなに近い…いや「一つ」になって目標に向かって挑戦することはできるんだということを証明してくれたのがこの夏の甲子園でした。
潮見が丘地区の子どもたちにも「仲間」を大切にし、「仲間」と心を一つに目標に向かうそんな密な「青春」=「学校生活」を送ってほしい。そのために、2学期も私達教職員一同力を合わせて頑張ります。保護者、地域の皆様も「子どもたち」を真ん中に力合わせをよろしくお願いいたします。

7月22日(金)学校だより 「カラスの子育て」
~1学期の感謝をこめて~
校長 吉﨑健一

潮見が丘小学校の横にあるとっても素敵な土手と林。開校当時からPTAの皆さんや地域の皆さんで整備していただいた自然豊かな素敵な土手です。
おかげさまで、スズメやたくさんの小鳥たち、クワガタや昆虫たち、鹿もやってきます。子どもたちにとってはワクワクがいっぱいの土手になっています。
毎年春には、カラスも巣作りをします。今年も…。5月ころから毎朝玄関を出るとスーッと飛んできて、私を見張っています。学校に向かって歩き始めると頭のそばまでやってきて威嚇します。それも2度3度と…。最初の頃はびっくりしていましたが、そのうちだんだん腹が立ってきました。ですが、よくよく考えるとお父さんカラスとお母さんカラスの2羽も必死に我が子を守ろうと、自分より大きな体の人間に向かってきているのです。そんな必死に子育てをしているつがいのカラスがちょっぴり愛おしく感じるようになりました。
朝、玄関で待ち受けているカラスに「おはよう」と声をかけ、「安心してね」と心の中で呟きながら頭をガードしながら出勤するようになりました(笑)
先生達にはお願いをしました。子どもたちにもカラスの子育ての話をしてほしいと。必死に子育てをするカラスに石を投げたり、木の枝を投げたり…。よくよく考えると、子育てに必死なお父さんお母さんに「石や木の枝」を投げることになることを。その後、近所の方が巣を見つけてくださり無事に巣を撤去していただきました。
自然界の子育ても、私達人間の子育ても親としての想いは通じるものがありそうです。もちろん、人間には知恵があり、言葉があります。カラスとは決定的に違います。だからこそ、言葉を学び、知恵を磨くことがより人間らしく生きることにつながります。学校はそのためにあります。
保護者の皆さんも、地域の皆さんも、そして子ども達も、私たち教職員も誰もが不安からスタートした4月でした。学級が落ち着かなかったり、石投げ事例が起こったりいろいろなことが起こりました。ですが、その都度、保護者の皆様の力合わせのおかげで、子どもたちは成長してきました。本当にありがとうございました。夏休み中は、家庭で地域で育てていただき、2学期の始業式には、よりたくましくなった「潮小っ子」たちに会えるのを楽しみにしています。

5月30日(月)学校だより 3つの力合わせ
校長 吉﨑健一

潮小の周りの桜がとってもきれいな色で心を癒してくれます。
5月15日に延期した参観日には、たくさんの保護者の皆様に足を運んでいただき、ありがとうございました。日曜日で少年団等の大会と重なる中でしたが、保護者の皆様が自主的に3密を防ぐ対策をとっている姿に潮見が丘地区の大人として大変心強く感じました。
PTA総会にも70名弱の保護者の皆様に参加していただきました。私からは、「潮小っこ」たちに3つの力を育てたいので、3つの力合わせをお願いしました。

【学校が育てたい3つの力】
①校訓「思いやり」の心を大きく大きく育てたい。
②子どもたちの学ぶ力を育てたい。(特に算数の学力定着が課題です)
③生きていく基本となる体づくり。(特に下半身の体力アップ)

【家庭で力合わせをしてほしい3つの力】
①「おはよう」と「ありがとう」を元気に言える子どもに
「思いやり」の心を育てる入り口は、人と人とのコミュニケーションであり、そのきっかけは「あいさつ」です。潮見が丘地区は、「おはよう」と「ありがとう」の街づくりを目指しています。ぜひ、ご家庭で「おはよう」と「ありがとう」を元気に言える「我が子」に育てましょう。
②家庭学習(学年×10分+10分)の習慣を大切にできる子どもに
学ぶ力は学校が授業改善を通して全力で頑張ります。学校で学んだことを忘れないように、学年×10分+10分の家庭学習の時間と場所の確保お願いします。
③すべての体づくりの基本となる「歩いて」学校に登校できる子どもに
コロナ禍で全国的に子どもたちの体力低下が深刻です。体づくりの基本は下半身です。特に「歩く」ことで自然と体力がつきます。学校への登下校は、子どもたちが長生きするためにも大切な体力づくりの機会です。

コロナ禍で、世界的にも争いが絶えない中、社会全体が不安に包まれています。そんな時代であっても平和を願い、仲間と力を合わせ、自分らしく生きていく「潮小っこ」になるために、ぜひとも3つの力合わせをよろしくお願いいたします。

4月28日(木)学校だより 思いやりの花いっぱいになぁれ
校長 吉﨑健一

潮見が丘小学校307名の令和4年度がスタートしました。
「おはようございます」と、元気よく挨拶してくれる潮小っ子たち。毎朝、子どもたちからたくさんの元気をもらっています。人と人とのコミュニケーションの第一歩は「あいさつ」です。中学生になっても、高校生になっても、大人になって会社に勤めても、やがておじいちゃんおばあちゃんになっても「あいさつ」が人生を豊かにしてくれます。
潮見が丘地区は「おはよう」と「ありがとう」の街です。ここで、生活している子どもたちには、大人の責任、学校の責任としてコミュニケーション力の第一歩としての「あいさつ」を身につけさせたいと考えています。保護者の皆様にもご協力よろしくお願いします。
大変遅くなりましたが、この春赴任した校長の吉﨑健一と申します。昨年、潮見が丘中学校でお世話になった保護者の皆様もいるかと思います。どうぞ、変わらぬご協力をよろしくお願いいたします。
4月のスタートに当たって、COVID19変異株の大流行の波が稚内にもやってきました。ワクチンの関係もあるのか、小中学生の罹患率が増えたのが特徴です。本校でも5日間、学校閉鎖を余儀なくされ、ようやく再スタートを切ったところです。さらには、お弁当を用意していただいての登校が続き、保護者の皆様への負担もいつも以上に増していることと思います。
ですが…お弁当を楽しみにしている子どもたちの笑顔がい~っぱい(笑)給食も大好きですが、お弁当はまた格別です。保護者の皆様の「愛」を伝える、「愛」感じる素敵な機会になっています。
今年1年、校訓「思いやり」をテーマに、潮小っこたちの「言葉」と「行動」が誰かのために、優しく声をかけたり、行動できたり…そんな「思いやりいっぱいの花(言葉と行動)」が小学校の中で、地域の中でたくさんたくさん咲くように教育活動を展開していきます。
保護者の皆様、そして地域の皆様、今まで以上にご支援ご協力をよろしくお願いいたします。

3月24日(水)学校だより ありがとうございました
先日の卒業式は新型コロナウイルス感染症予防対策のため、卒業生、保護者(2名まで)、教職員が出席し、81名が立派に巣立ちました。大きく成長し、無事に小学校の課程を修了できた陰には、保護者・地域の皆様の温かいご支援があったからと思っています。改めて感謝とお礼を申し上げます。
式辞では、本校の40周年記念ソング『約束の丘』の歌詞について、「好きな歌詞」「いいなと思う歌詞」を選んでもらったアンケートをもとに、在校生の想いも一緒に伝えました。
1,2年生が多く選んだ歌詞は、曲の最後の「この約束の丘の上で」という歌詞です。理由は、「潮小の未来をつなぐ曲だから」「好きな場所だから」「優しい場所だから」でした。3,4,5年生で多かったのは、曲の中盤の「はるかな希望の上 明日へ続く一歩目 大きく踏み出して」という歌詞です。理由は、「明日も潮小に行きたいという気持ちの歌詞だから」「明日へ続く一歩目が大事だから」「感動して勇気出せて前向きになれるから」でした。
卒業生は2箇所ありました。1つ目は、1番と2番の終わりにある「変わらない笑顔で会いたい」「そのままの笑顔に会いたい」でした。理由は、「友達にはずっと笑顔でいてほしい」「友達の笑っている時が一番好きだから」でした。2つ目は、1番のサビの「思いやり 手を取り 助け合い かけてゆこう」です。理由は、「潮小は思いやり、助け合いが多いから」「仲間と協力しあったり、思いやったりするのが潮小だから」とありました。卒業生の皆さんは、これまで思いやりの気持ちを大事に、互いに笑顔でいることを望んでいたのだと感じました。
私たちは、いつも人とのかかわりの中で成長し、支えあって生きています。子どもたちには、今、周りにいる人たち、そして、これから出会う人たちを大切に、そして、自分のためだけでなく、人のために何かをしてあげられる人物になってほしいと願っています。弱い立場の人や困っている人に、優しく手を差し伸べ、夢や希望、勇気や元気を与えられる人になってほしいです。相手を思いやり、人に喜んでもらえる生き方ができる人は、素敵な笑顔になれると思います。本校の校訓は『思いやり』です。ぜひ思いやりの気持ちを大事に育っていってほしいと願っています。
令和2年度が終わろうとしている今、私事ではありますが、この3月をもって退職することとなりました。潮小では校長として5年間お世話になりました。お陰様で、よりよい潮見が丘小学校にするために貴重なご意見をいただきながら学校経営を進めることができました。これまで見守り、支え、励ましてくださった保護者・地域の皆様のありがたさに感謝の気持ちでいっぱいです。改めて心よりお礼申し上げます。
今後も、地域の宝でもあり、可能性をいっぱい秘めた子どもたちが光り輝けるように、地域ぐるみの子育てにお力添えをいただきますようお願いするとともに、4月から始まる新年度も、これまで同様のご支援をいただきますようお願い申し上げます。

教育課程の改善特集1号「感染症対策」「学校行事」.pdf

教育課程の改善特集2号「学テの結果から」「コロナ禍でも学びの保障を」

教育課程の改善特集3号「PTA」「混合名簿」他

3月19日(金)卒業式 式辞
今年の冬は例年にない大雪でしたが、春の訪れを感じるようになってきました。今日の佳き日に、第四十五回卒業証書授与式を挙行できますことを、心より感謝申し上げます。
さて、潮見が丘小学校を巣立ち行く卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。縮小した形での卒業式ですが、皆さんがつくってきたもの、つないできたものは何ら変わるものではありません。
この一年間、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために臨時休業になったり、修学旅行が延期になったり、給食も前を向いて静かに食べたり、マスクが外せない生活を続けてきました。このような中、皆さんは、よく登校し続けました。そして、今できることを探して精一杯活動してきたと思います。大変立派でした。皆さんの行く手には、これからも幾多の困難が待ち受けているかもしれません。それを乗り越え、自分の力で道を切り開いていかなければなりません。苦しいことに決して背を向けず、勇気を持って力強く前進する、そして、いろいろなことに挑戦して、強い意志で最後までやり遂げてほしいと思います。
さて、皆さんが先日録音し、この後発表する「約束の丘」の歌詞について、在校生の想いも一緒に伝えたいと思います。
これは、「約束の丘」の歌詞で、自分が「好きな歌詞」「いいなと思う歌詞」を選んでもらったアンケートです。皆さんはどこに線を引きましたか。児童の皆さんは、歌詞を思い浮かべたりステージ横の歌詞を見てください。保護者の皆様も学事報告の最後のページをご覧ください。
全校児童の皆さんにとって、「好き」「いいな」と思って選んだ歌詞は何だと思いますか?実は、ほとんどの歌詞に線が引かれていえて、一人一人がいろいろな想いで歌っているということがわかりました。
その中でも、一、二年生が多く選んだ歌詞は、曲の最後の「この約束の丘の上で」という歌詞です。理由は、「潮小の未来をつなぐ曲だから」「好きな場所だから」「優しい場所だから」でした。
三、四、五年生で多かったのは、曲の中盤の「はるかな希望の上 明日へ続く一歩目 大きく踏み出して」という歌詞です。理由は、「明日も潮小に行きたいという気持ちの歌詞だから」「明日へ続く一歩目が大事だから」「感動して勇気出せて前向きになれるから」と書いていました。
それでは卒業生の皆さんが多く選んだ歌詞は何だと思いますか?実は、二つあります。一つ目は、一番と二番の終わりにある「変わらない笑顔で会いたい」「そのままの笑顔に会いたい」でした。理由は、「友達にはずっと笑顔でいてほしい」「友達の笑っている時が一番好きだから」でした。二つ目は、一番のサビの「思いやり 手を取り 助け合い かけてゆこう」です。理由は、「潮小は思いやり、助け合いが多いから」「仲間と協力しあったり、思いやったりするのが潮小だから」とありました。卒業生の皆さんは、これまで思いやりの気持ちを大事に、互いに笑顔でいることを望んでいたのだと感じました。
皆さんには、これからも校訓である「思いやりの心」を持ち続けてほしいと思います。私たちは、いつも人とのかかわりの中で成長し、支えあって生きています。今、皆さんの周りにいる人たち、そして、これから出会う人たちを大切にしてください。そして、自分のためだけでなく、人のために何かをしてあげられる人物になってください。弱い立場の人や困っている人に、優しく手を差し伸べ、夢や希望、勇気や元気を与えられる人になってください。相手を思いやり、人に喜んでもらえる生き方ができる人は、素敵な笑顔になれると思います。
保護者の皆様に一言申し上げます。お子様が立派に小学校を卒業されますことを心よりお祝い申し上げます。小学校卒業という節目を迎えられ、これまでのご苦労も大きな喜びに変わっていることと存じます。この六年間、本校の教育活動にご理解とご協力をいただきましたことを、全職員とともに感謝いたしております。これからも、お子様が健やかにたくましく成長されますようお祈り申し上げます。
さあ、卒業生の皆さん。いい顔で卒業してくださいね。皆さんの将来が、夢と希望で輝くことをお祈りして、式辞といたします。

令和三年三月十九日
稚内市立潮見が丘小学校 校長 大島 朗

2月3日(水)学校だより 構え~心と体に約束
3学期の始業式で子どもたちに、次のような話をしました。

冬休みに皆さんが2学期に書いたアンケートをまとめました。そうすると潮小の皆さんの良いところがわかりました。その一つが「将来の夢や目標を持っている」でした。ほとんどの人が「持っている」と答えていました。実は、去年も同じように高い結果でした。とてもすばらしいことだなと思います。潮小の学校教育目標に「おもいきり挑戦する」があります。特に3学期は、6年生は中学校へ、他の学年の人は、それぞれ1学年ずつ進級するための大事な3学期になります。そのためにどのようにがんばったらよいか是非考えることができる始業式にしてほしいと思います。

潮小の子ども達の強みは「将来の夢や希望を持っている」です。このことは、子ども達が目標を持ってがんばることができる、ということでもあります。コロナ禍で先を見通すことが難しい状況の中、すばらしいことです。これからもこの強みを生かした教育活動を進めていきたいと考えています。
他に、もう一つ話をしました。

皆さんは野口英世という人を知っていますか?(野口英世の苦難と偉業についての説明は省略)野口英世が猛勉強できたのは、小学生のときに「自分は手が不自由だからしっかり勉強する」と心に構えをもっていたからです。そして、努力によって勉強のおもしろさに気づいたからです。「構え」は将来への備えです。南中ソーランなどの演舞をする時に、「構え」とかけ声をかけますが、その「構え」です。心に「構え」をもって、それを実行すると、体の中に勇気や我慢、努力する力などが育ってきます。この力が、夢や目標を達成するための土台になるのです。さて、新しい年になりました。そして3学期が始まりました。1年間のがんばりを確かめ合い、自分はこの先どんな「構え」をもつか、卒業に向けての構え、次の学年への構え、新しい自分への構えを、じっくり考えてほしいと思います。

子どもたちが将来の構えを持つことで本来持っている力を発揮することができます。心と体に約束できる3学期になってほしいとねがっています。あと2ヵ月で進学・進級を迎えます。どうぞ、ご家庭や地域でも子ども達へ励ましの声かけをお願いいたします。

12月25日(金)学校だより 特別な2学期
新型コロナウイルス感染症の拡大で、子どもたちは多くのストレスを抱えています。ご家族の皆様もそうではないでしょうか。ストレスによって、子どもたちにどのような反応が出てくるのか、国立成育医療研究センターが小・中・高生に調査を行いました。その結果を紹介します。
・新型コロナウイルスの感染が広まる中、「学校に行きたくないことがある」 小・中学生や高校生が3割を占める。
・何らかのストレス反応を示す児童・生徒は7割を超え、調査を始めた4月以降、高止まりが続いている。
・臨時の学校休業を終えてから、不登校や登校渋りが増えている状況がある。
・最近1カ月で「コロナのことを考えると嫌な気持ちになる」「すぐにイライラする」「集中できない」など、いずれか一つ以上のストレス反応を選択し た児童・生徒は、全体で73%に上った。4~5月には75%、6~7月には72%と 同様の割合だったことから、改善が見られない結果となっている。
子どもたちは、以上のような状況の中で、よくぞ登校しました。過去5年間の欠席状況を比べても、がんばりがわかります。小学生にとっては勉強することはもちろん大切なことですが、まずは学校に来て仲間と生活して学ぶことが大事なのです。
本校では、子どもたちのストレス反応が高いまま学校生活が進むことを想定して、テキストを使って「コロナウイルスのことを知ろう」「リラクゼーションの仕方」「スティグマはよくないこと」等について学ぶ機会をつくってきました。学校行事についても、6月の運動会が中止になった代替として9月にシオリンピック2020、11月には演目を減らして学芸会を来場数を制限して実施しました。それら行事の様子や参観日が中止のため動画による授業の様子を配信し、家庭でも学校の様子を話題にしていただきました。
この状況は、これからも続くと予想されます。子どもたちが困ったことを言葉に表したり意見を自由に表現したり考えを伝えたりできるように、私たち大人はまずは聞いてあげるようなサポートが必要です。
調査の中に「先生が優しく『大丈夫?』といってくれると、なんだか安心して先生に今の気持ちを落ち着いて言える」と記述の回答があったそうです。保護者の皆様もピリピリした生活が続いていると思いますが、冬休み中は、お子さんとの「おしゃべり」を意識してつくられますようお願いいたします。
特別な2学期も無事終了することができました。これも保護者、地域の皆様の支えや励ましがあってのことと深く感謝申し上げます。どうぞ、よいお年をお迎えください。

12月2日(水)学校だより 愛する子育て
過日、来年度入学する保護者の皆様に対して「入学説明会・懇談会」を実施しました。来年度の入学児童は58名の予定です。
懇談会では、『子育てあるあるチェックシート』に記入していただきながら交流を行いました。
Q1)なかなか学校へ行く準備をしない我が子に何と言いますか?
Q2)思い切り遊び疲れて、勉強しない我が子に何と言いますか?
Q3)小雨が降ってきたので「車で送って」と言う我が子に何と言いますか?→学校では徒歩通学を推奨しています。
Q4)学校に持って行くはずのピアニカが玄関に置き放しの状況を見つけた時にどうしますか(思いますか)?→学校では、お子さんが担任に報告と相談をします。(電話をかけて持ってきてもらうことは原則しません)
仕事や家事があって、お忙しい中で、皆さんはどのようにお子さんと会話していますか?
子育てでは、自己肯定感(自分のよさを認める感情)・自己有用感(他人の役に立ったという感覚)を高めることが大切です。そのためには子どもに愛情いっぱいに接することです。このうえもなく大切なものとして、愛を子どもに注ぐことです。親や家族をはじめ、地域の皆さま、教職員が子どもに向けて、しっかり真実の愛、子どもの将来を見すえた愛にしていくことです。
とは言え、子どもは自己中心的で見通しを持たずにその場しのぎの行動をしてしまいがちです。その積み重ねが経験となって成長していきますが、毎日我が子とのやり取りをしていくのは大変なことだと思います。
大事なことは、心でしっかりとつながることです。うれしいことがあれば一緒に喜んでもらえる(共感)と心が成長します。さまざまな困難に出会ったときにそっと手を出してもらえること、自分の背中をしっかり支えてくれる大きな手を感じたとき、子どもは健やかに成長していきます。
子どもは、受け入れられていると感じとれると安心感いっぱいなります。愛されていると受けとめられるからがんばれます。人を信じられるということをできるだけ子どもの頃に経験することで、子どもの自己肯定感・自己有用感が高まっていきます。自分が好きになり、自分のよさに気づき、身の回りの人のために尽くそうという気持ちになっていくのです。
そして、その子は、将来自分の子をもったときに、愛する子育てをするのです。

11月6日(金)学校だより 子どもたちの宝物
例年とは違う学芸会でしたが、その学年では一生に一回の学芸会です。練習してきた発表は、子どもたちの宝物になります。
当日は、子どもたちが一生懸命取り組んでいる姿をたくさん見ることができました。どれも清々しいものでした。それだけではありません。それぞれの発表に質の高さを感じることができました。子どもの力ってすごいものです。きっと子ども自身、達成感と自信、そして何より素敵な宝物を得ることができたことでしょう。この姿に大きな拍手を贈りたいと思います。この力を引き出すことが教育の使命です。そして、そこから得られる最も素敵な宝物が感動だと改めて味わうことができました。来場制限をさせていただいた学芸会でしたが、動画の視聴を通して、子どもたちからがんばって取り組んできたこと、わが子のキラキラした様子を話題にしていただければ、宝物の価値が高まることになります。
さて、子どもたちの宝物を増やすためには、日々の学習も欠かすことができません。一人一人の学力向上は本校の重要な教育課題です。
今年4月から、「どの子も『わかった』が実感できる教室づくり」をテーマに研究を進めています。中心とな教科は、国語・算数の授業ですが、日常の取組の全てが、このテーマにかかわってきます。
1学期末に全校児童のアンケート調査を行いました。次のような内容と結果でした。
「国語の授業の内容はよくわかる」。この問に対し、85%の子どもが「あてはまる」か「どちらかといえばあてはまる」と答えています。また、「算数の授業の内容はよくわかる」については、86%でした。過去3年間と比較しても、算数は一番高く、国語は二番目に高くなっています。
ある調査によると、授業で楽しい時は、「わからないことがわかった時」「一人で問題をとくことができた時」「テストでよい点がとれた時」だそうです。多少、できないこと、わからないことがあっても、意欲を持ってがんばれる子どもは安心です。「わかるようになってきたので楽しい」「できなかったことができてうれしかった」「だから○○の勉強が好きになった」と、子どもたちの宝物を育てたいと願い、引き続き研究を深めたいと考えています。11月18日は、潮小で公開研究会を行います。子どもの姿がどう変化してきたのかを、他校の先生たちから評価していただく機会になります。

10月1日(木)学校だより 根本を見据えること~コロナに負けない
「運動会がなくなり、がっかりした!」「でもシオリンピック2020ができることに感謝だ!」「私たちは感染予防をしっかりし、みんながんばってきた。」「Withコロナ。打倒コロナ。」「コロナがあっても潮小は潮小だ!」「コロナなんかに負けてたまるか!」
先日実施した「シオリンピック2020」の応援団のエール交換の一部です。
2学年ずつ2時間続きの体育として、「徒競走」「リレー」「表現運動(民舞)」の3種目に絞って実施しました。開会式は校長講話だけ。もちろん入場も閉会式もなしです。
いつもの運動会と違うこの取組のねらいをどうするか。先生たちと考えたのは、「自分の記録に挑戦(徒競走)」「自分のチームの記録に挑戦(リレー)」「教え合い(表現)」にしました。徒競走では、ほとんどの子どもたちがタイムを短縮し、
5秒も速くなった子もいました。ステイホームで子どもたちの運動能力が落ち、この取組で本来の姿に戻ったのではと感じます。
子どもたちは行事への取組でわくわくする日を過ごします。もちろん、1時間1時間の授業で子どもを変えていくのは当然ですが、学校行事に
挑戦する目標を設定し、子どもの学校生活に変化と潤いをもたら
すことで、長い学校生活を乗り越えていきます。
感染症の専門家が、「感染症にゼロリスクはあり得ません。この病気を知り、ある程度は許容し、その存在を受け入れないと、学校生活などは成り立たなくなります。」また、人と人の距離を空けることは、感染予防の基本だとした上で「しかし、人は人とくっつきながら、触れながら人間らしく生きていくものです。そういうことも大切にしながら、リスクが高いところは押さえていくというようにメリハリをつけることも必要です」と述べていました。
学校の役目は学力保障はもちろんですが、安心・安全の居場所としての役目や人間性や社会性などを育成する役目もあります。根本を見据えれば、やるべきことの優先順位を決断できます。要するに、教育活動のバランスが問われるということです。
シオリンピックに参加した6年生の感染症対策が見事でした。
次に控える修学旅行を見据えて、担任と子どもたちが「自分たちは何をするのか」が共通になり、主体的な行動につながっていました。コロナ禍で生まれた副産物として子どもたち自身が成長を実感することができた1日になりました。子どもたちらしい姿を通して…。

9月3日(木)学校だより あいさつと徒歩通学
「おはようございます」
8月24日から1週間、児童会が「笑顔で元気にあいさつキャンペーン」に取り組みました。笑顔でいろいろな人に挨拶できるようになることがねらいです。児童会役員がその取組をまとめたプリントには「地域の人にもあいさつをしよう!」と記されています。子どもたちのあいさつはいかがでしょうか?
これまでも私は、全校集会などで、あいさつを大事にしたいことや、「潮小の子どもたちはみんなあいさつがよくできる」と言われる学校にしたいという話をしてきました。コロナ禍でソーシャルディスタンスを意識しなければならない中ですが、人とのかかわりは大切なことです。
いろいろな人とかかわりをもつには、自分から心を開くことが大切で、その始まりがあいさつをすることだと考えます。
毎朝、交通指導員さんと一緒に登校時間に通学路を歩いたり、歩道に立って交通安全指導とあいさつ運動を行っています。多くの子ど
もたちは、笑顔で「おはようございます」と気持ちのよいあいさつをしてくれますが、ほとんど聞こえない声の子や、だまって通り過ぎてしまう子もいます。そんな子どもたちを見ていると、「朝寝坊したのかな」「何か悩み事があるのかな」と心配になってしまいます。
また、歩いて登校することで、友だちやスクールガードさん、交通指導員さんに会うことであいさつをする機会がとても多くなります。徒歩通学の子どもたちはやっぱり元気なあいさつができているように感じます。
学校ではこれからもあいさつに力をいれていきますが、ぜひ、ご家庭や地域でもあいさつに力をいれていただき、「おはよう」「いただきます」「いってきます」「いってらっしゃい」という家庭でのあいさつ、「こんにちは」「ありがとう」といった地域でのあいさつを、大事にしていただければと思います。潮見が丘地区は、「『おはよう』と『ありがとう』の街づくり」運動に取り組んでいます。言葉に出すことで親子の愛情や地域のつながりは、
もっと深まっていくと思います。

7月31日(金)学校だより 子どもたちの学びを止めないこと
いよいよ夏休みになります。今年度の1学期は、誰もが経験したことがない1学期になりました。臨時休業があり、運動会や水泳授業、参観日が中止になりました。そして、子どもたち(大人も)が楽しみにしていた各種イベントも軒並み中止になりました。しかし、子どもたちはたくましく育っています。4月に比べて成長した子どもたちの姿がまぶしく感じます。1学期の潮小の子どもたちの成長を2つに絞るとしたら次のようにまとめることができます。
1つめは、ピンチをチャンスに変えられることができたということです。学校では、新型コロナウイルス感染症に対して、「思いやり学習~差別(スティマグ)ってなに?」について子どもたちが学びました。「まちがった情報で人を差別するのは良くない。」「人のことを考えて行動したり、話したり、思いやりをもって生活していくのがいいのかもしれない。」「一人の人をみんなで追いつめたりしない。追いつめられている人が一人でもいたら自分から注意する。」もちろん、教科学習についても、遅れを取り戻しながら、授業の終末にしっかり時間を確保することで、自分の学びを確かなものにしようしています。先日も先生たちの研修で、子どもたちがノートに書いた「振り返り」を使って、授業改善について確かめをしました。子どもたちは、コロナ禍でもたすばらしい子ともたちです。
2つめは、欠席児童がとても少なかったということです。1学期の1日当たりの平均欠席数は、H28(12.9人)、H29(14.0人)、H30(11.6人)、R1(8.3人)、R2(5.5人)と、今年度はここ5年間で最も少ない人数でした。臨時休業明けの心の不安定さを心配していましたが、子どもたちにとって、学校の存在価値が高いということを感じたところです。朝元気に歩いて登校する子どもたちの挨拶もとても良くなりました。これもご家庭のご協力と地域の皆様の温かいご支援の賜物だと考えています。
いつもより短い夏休みになりますが、授業日の家庭学習を延長する等、それぞれの学年の課題に取り組んでほしいと願っています。もちろん、感染予防のため「三密を避ける」「手洗い」「マスクの着用」については、子どもたちが意識できるようにしていただければと思います。
この感染症とは長く付き合うようになりそうだと専門家も言っています。子どもたちの健康・安全の維持のため、学校での感染予防も長く続けていくことになりそうです。今後とも地域や保護者のみなさまのご理解とご協力をお願いいたします。

7月2日(木)学校だより 将来を準備する場、今を生きる場
学校が通常の日課になって1ヵ月たちました。通常と言っても、新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルに沿って、「3つの密」を避け、「マスク着用」「手洗い」等、基本的な感染対策を継続し、感染リスクを低減しての教育活動です。ですから、音楽における「室内で児童が近距離で行う合唱及びリコーダーや鍵盤ハーモニカ等の管楽器演奏」、家庭科における「児童同士が近距離で活動する調理実習」、体育における「近距離で組み合ったり接触したりする運動」等は、まだ実施しないようにしています。その上で、子どもたちの健やかな学びを保障していくために、先日配布いたしました『潮小 今後の教育活動』の通り、工夫しながら進めていきたいと考えています。
学校での集団生活を進めていく上で、人と人との関わりが制限されることが一番の悩み所です。しかし、関わりが制限されるからこそ人の「心が見える」ようにすることを大切にしなければと感じています。幸い、稚内は感染が頻発している地域ではありませんので、小集団の活動は現時点ではできていますが、今後どうなるかわかりません。人と人との距離は空間的に離れても、子どもたちの心がつながる活動を、年間を通して積み上げることをイメージしたいと思います。
学校では直接人と人とが関わり合う体験や、仲間と触れ合う活動をあたりまえに続けることが大切です。自分とは見方や考え方、価値観の異なる仲間と協力して活動をつくりあげることは、子どもたちの成長にとってかけがえのない体験となるからです。異学年の関わりを通して「思いやり」と「あこがれ」の関係でつながることの必要性を感じます。
この状況だからこそ、昨年度から行っている縦割り清掃のねらいが大事になってきます。異年齢活動を重ねていくと、不安そうな表情を浮かべていた1年生が安心して6年生にぴったりと寄り添う姿や、6年生もそんな1年生にあたたりまえに手を差し伸べる姿が生まれていきます。子ども同士が心を通い合わせて、成長し合えるのは、あたたりまえの学校での集団生活があってこその姿だと感じます。今は限られた状況にありますが、「これならできる」を考え、コロナに負けず、子どもたちの心に残る学校生活を生み出していきたいと考えています。
学校は、子どもたちの将来を準備する場であり、今を生きる場でもあります。この情勢の中、保護者・地域の皆様のご理解ご支援をいただきながら学校教育をよりよいものにどうしていくか。今私たちは、ターニングポイントに立っています。

6月1日(月)学校だより 学校が安心できる居場所であり続けられるように
昨年度末に続いて4月21日から5月17日まで臨時休業となり、その後2週間の分散登校を行い、やっと通常登校になりました。保護者の皆様には、臨休に際してご理解ご協力いただき、感謝申し上げます。
子どもたちの多くは、学校の再開を待ち望んでいたことと思います。分散登校で多少学校生活を取り戻したと思いますが、自宅で過ごす時間が長かったため、友だち同士の触れ合いでトラブルも起きやすいかも知れません。また、臨休中の生活リズムから戻れなかったり、学習に不安を持つ子どももいるかもしれません。そうした心配から学校に行くことが不安な子どももいるでしょうし、また、臨休前に学校生活の中で悩み抱えていた子どもたちは、学校の再開をむしろ不安に感じているかも知れません。
家庭で、地域で、国中・世界中で、大人たち自身が、不安とストレスを抱えながら感染症とのたたかいに取り組んでいる中で、子どもたちが受けている影響も大変大きいものがあります。このような状況の中で、子どもたちにとって、学校が安心できる居場所であり、学校では、子どもたちにとって一番大事なこと~学習や健康、遊び、安全、心のケア、不安を大人に聞いてもらったり、相談ができる、気付いてもらえる、助けてもらえる、そうしたことを何よりも重視していきたいと考えています。
この感染症への対応は「長いマラソン」(京都大学:山中伸弥 教授)になることを覚悟しなければなりません。この後の学校における、感染を防ぐためのルール作り、遅れた学習をどう取り戻すのかなど、たくさんの課題の解決について、子どもたちの意見を聞ききながら進めていきたいと考えています。子どもたちと一緒に考え、決めて実行することで、子どもたちも積極的にアイディアを出し、一緒に前に進んでいけるものと願っています。前例のない感染症とのたたかいの中で、子どもたち一人ひとりの行動が自分や周りの人たちを守ることになることを知らせたいと思います。そして、大人と一緒に自分たちが学校生活の新たなあり方のルール作りに参加した経験は、子どもたちにとって、大きな意味を持つことと思います。
また、新型コロナウイルスに感染したとか、感染した人が近隣に住んでいるとか、家族が病院で働いているといったことが、いじめや差別につながりやすいという深刻な問題があります。新型コロナウイルス感染症についての正しい知識を共有する、災害や緊急事態において差別や偏見が起きやすいことを知るなど、こうした差別や偏見を起こさないためにはどうすれば良いかを、子どもたちと一緒に考え、取り組んでいくことが大切だと考えています。

5月1日(金)学校だより つながりを大事に
2週間の登校の後、新型コロナウイルス感染予防のため、臨時休業というこれまで誰もが経験のない令和2年度がスタートしました。全国に非常事態宣言が出され、「不要な外出はしない」「人との接触を8割減らす」「3つの密を避ける」等の対応が求められています。学校でも「マスク着用」「手洗いの徹底」「換気」「定期的な消毒」「検温等健康観察」「授業中の接触を少なく」「給食中も間隔を空けて食べるように」等、子どもたちの健康と安全を守る取り組みを進めてきました。
しかし、学校は子どもたち同士がつながり合って成長していく場所です。本来であれば、思い切りかかわり合い、ぶつかり合ってたくさんのことを学んで成長させたいと考えていますが、今は感染予防対策が最優先です。
さて、人と人がつながる深さには、5段階あると聞きました。
つながりの〔深さ1〕は、顔は知っているけど名前を知らない関係です。〔深さ2〕は、お互いに顔と名前を知っているだけの関係です。〔深さ3〕は、顔も名前も知っていて同じグループに所属し普通に会話する関係です。学校では学級・学年です。〔深さ4〕は、社会的な関係を超えたお互いが個人としての関係を築いた間柄です。進んで会ったり、コミュニケーションを取り合ったりする関係です。〔深さ5〕は、気の置けない関係です。親友と呼べるような間柄です。深くつながっていると相互に認識している関係です。
同じ学校・学級にいるからといって、つながりが深まるものではないということです。つながりの深さは、信頼関係の深さによって左右されるのではないでしょうか。仲間と一緒に学び、体験し、目標に向かって力を合わせて取り組み、認め合っていく場を工夫することで、信頼関係を築いていく必要があります。相手の気持ちを思いやり、自己主張をしたり折り合いをつけたりしながら、学校が安心できて、力を伸ばすことができる場となっていくことを目指していきたいと考えています。
つながりの〔深さ2〕や〔3〕の状態から、〔深さ4〕や〔5〕の段階のような関係づくりができるように手立てを組み、これからの社会を生きる子どもたちに、真の協働する力を育むようにさらに教育活動を充実させていきたいと思います。
今年度の目指す学校を「明日も行きたい大好きな学校」としました。子どもたち一人ひとりが夢や希望を持って、自分の学びや生活を自分や仲間と共につくって、「明日も学校でがんばろう」と思えるようにしたいと考えています。
まずは、このコロナウイルス感染予防を皆様と共に取り組み、乗り越えていきましょう。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

令和2年度 潮小の教育 

3月18日(水)学校だより 年度の節目にあたって
日本に生息する竹のなかには、一日に1mも伸びるものもあり、ものすごいスピードで成長するそうです。それを可能にするのが、「竹の節」の存在です。植物の成長点は、幹や枝の先端部分ですが、竹は節ごとに成長点を持っており、60の節があれば、他の植物の60倍以上のスピードで成長することができます。また「竹の節」は人生にたとえられることがあります。
さて、本校の卒業式ですが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、稚内市教育委員会の指針により、卒業生と教職員のみの参加として、内容も縮小した上で3月19日に実施いたしました。
式辞の中で、次のように話させていただきました。

ご卒業おめでとうございます。新型コロナウイルスの感染防止のため、いつもと違う卒業式となってしまいました。皆さんの姿をおうちの方、在校生に見てもらえないことは本当に辛いことですが、皆さんがつくってきたもの、つないできたものは何ら変わるものではありません。今日の卒業式は、短いけれど皆さんへの精一杯の思いをこめたものにしたいと、先生方全員で準備してきました。皆さんの行く手には、これからも幾多の困難が待ち受けているかもしれません。それを乗り越え、自分の力で道を切り開いていかなければなりません。苦しいことに決して背を向けず、勇気を持って力強く前進する、そして、いろいろなことに挑戦して、強い意志で最後までやり遂げてほしいと思います。

この言葉は、1~5年生の在校生へのメッセージでもあります。急な臨時休業で一年の締めくくりが十分にできなく、本当に辛いことですが、新たな学年に羽ばたくための「竹の節」にしてほしいと願っています。
このような形ではありますが、今年度を終えることができるのは、これまで見守り、支え、励ましていただいた保護者・地域の皆様のお陰です。改めて心よりお礼申し上げます。今後、どのような状況になっても、学校は皆様と協力することによってこの困難な状況を乗り越え、そして子ども達の成長を支えていきたいと考えています。ご家庭・地域の宝でもあり、可能性を秘めた子どもたちがますます光り輝けるようにご支援ご協力をいただきますようお願い申し上げます。

1月31日(金)学校だより 子ども達の強み
3学期の始業式で子どもたちに、次のような話をしました。

校長先生は、冬休みに皆さんが書いたアンケートをまとめていました。そうすると潮小の皆さんの良いところがアンケートから読み取れました。1,2年生は、26の質問、3年生以上は38の質問がありましたが、その中で一番がんばっていることが、「友だちとなかよくできている」でした。ほとんどの人が「あてはまる」と答えていました。とてもすばらしいことだなと思います。学校では友だちと力合わせをして学習したり生活したりします。時には、もめることもあるかと思いますが、友だちとなかよくできていることが、皆さんが、がんばれるエネルギーなんだなと思いました。このなかよくできることをこれからも大事にしてほしいと思います。

潮小の子ども達の強みは「友だちとなかよくできている」です。このことは、子ども達の居場所が学校にあるということでもあります。こんなすばらしいことはありません。子どもは子どもの中で成長します。これからもこの強みを生かした教育活動を進めていきたいと考えています。
他に、もう一つ始業式で話をしました。

さて問題です。「日本語で、最も美しいと言われている言葉は、何でしょうか?」最も美しい日本語は「ありがとう」と言われています。特に3学期は、「ありがとう」という感謝の気持ちを持って生活や学習に取り組んでほしいと思います。育ててくれているおうちの人に「ありがとう」。教えてくれたり助けてくれている友だちに「ありがとう」。ほめたり叱ったりしてくれる先生に「ありがとう」。たてわり掃除でお世話になっている上の学年の人に「ありがとう」。そして、卒業式では、6年生に「ありがとう」の気持ちをみんなで表しましょう。6年生はそんな気持ちを受け止め、お世話になった方へ感謝の気持ちを持って中学校へ旅立つことになります。3学期の潮小の合い言葉は、「ありがとう」です。

人間関係が希薄になっていると言われる今、意図的に感謝することを教えることが大切ではないでしょうか。「ありがとう」を伝え合うことで、人と人とのかかわり、「絆」がより深まると考えます。
もうすぐ立春です。あと2ヵ月で進学・進級を迎えます。どうぞ、家庭や地域でも子ども達に励ましの声かけをお願いいたします。
新たな年になりました。本年もよろしくお願いいたします。

12月25日(水)学校だより 振り返り
45分間の授業は、「導入」「展開」「終末」と進みます。潮小では、導入でわかりやすい「めあて(学習課題)」を示し、展開で子どもたちが「学び合い」で解決し、終末に「まとめ」と「振り返り」で整理することを大切にしています。
特に今年度は、「まとめ」と「振り返り」に重点を置いています。まとめは授業の結論のようなものです。すべての子どもたちが共通に理解しておくべきものですので、まとめをおろそかにしたり曖昧にしたりしたのでは何を学んだのか分かりませんし、学んだことが身に付きません。
「振り返り」は、自分の学びのとらえ直しです。振り返りをすることによって、学習活動をさかのぼり、自分自身の学びの味わい直しができます。それは、学んだことを自分で自分の内に落とし込む行為になるのです。「何がわかったのか」「なぜわかったのか」「どのようにしてわかったのか」というように、自己の変容に気づかせるとても大事なことなのです。
この「振り返り」を行うことで、わかったことが頭の中で再構成され、「本当の理解」になり、学力向上につながるのです。
さて、明日から冬休みです。年末年始の慌ただしさのなかで、あっという間に終わってしまいそうです。そこで、あまり欲張らず、「これだけは!」という計画をやり通したという実感を味わうことが大切だと思います。是非お子さんに一日の「振り返り」ができるような声かけをお願いいたします。また、家族の一員として、家の仕事も役割を決めて実行させていただきたいと思います。
さて、「年忘れ」という言葉があります。子どもたちも勉強や友達関係などでうまくいかなかったことや大変だった思いをしたのではないでしょうか。反対に、汗を流してがんばった記憶。つらさを自力で乗り越えた思い出、楽しかったこと、うれしかったこと、小さいけれど感じた確かな進歩、どれも大切だと感じます。
「年忘れ」の一言ですべてを忘れ去ってしまうのではなく、大切なことを自分の記憶にしっかりとどめる、そして1年を「振り返り」、新しい年に向けて決意や目標を、決めることも冬休みに是非やってほしいことです。
長い2学期も無事終了することができました。これも保護者、地域の皆様の支えや励ましがあってのことと深く感謝申し上げます。どうぞ、よいお年をお迎えください。

12月2日(月)学校だより 自立? 自律? 教育課程づくり
早いもので今年もあと1カ月となりました。個人面談や参観日・茶話会では、お忙しい中ご来校いただきありがとうございました。
さて、学校では、来年度以降の教育課程(教育活動計画~目標・内容・時数)づくりを進めています。社会構造が大きく変化し、10歳の子どもたちの半分が107歳まで生きる時代を迎えています。これからの世の中は、個々人が自立し、自分の足で立って自分の頭で考えていくことが求められます。来年度から全面実施される新学習指導要領は、自立した社会人となるための基盤づくりを大前提としています。
皆さんは、「自立」している姿をどうイメージするでしょうか。辞書で調べてみると、「他の助けや支配なしで、自分の力で物事をやっていくこと」と説明されています。しかし、以前聴いた講演で「自立とは、多くの人に適切に依存することだ」と説明されて、妙に納得した覚えがあります。つまり、自立とは単に孤立することではなく、かといって特定の人や物に依存するのでもなく、自分を保ちながら自分の足で立って、自分の頭で考えることができる、ということです。自分の人生を納得したものにしていくには、自分自身で道を切り開いていくことが大切だと感じています。どちらかというと「自律」に近いイメージなのかもしれません。
子どもの自立をうながしていくには、「この子のここがいいね」「この子のこいうところを伸ばしたい」という姿勢が大事です。潮小の子どもたちは、学校評価から、「親切で思いやり」がありますが、「努力と強い意志」に欠けるという結果になっています。学習面では、長文を読む問題、複数の情報を読む問題が弱点であり、心の面では、自分の良さを感じられない、あきらめてしまう、という傾向があります。
そこで、教育課程づくりでは、文章を「読み解く」力や物事を「分析する」力、そして「自己肯定感を高めるための『感覚』」を積み重ね、「自己の課題と向き合う力」を身につけさせるための指導計画づくりを進めています。これら「目標」以外に、新しい教科書の指導内容や行事の内容、時数の確保のための手立てについても検討しています。3学期にはその概要をお知らせします。これまで大事にしてきたことと新たな時代に向き合うために大事にすることを調和させた教育課程になるようにしていきたいと考えています。

10月31日(木)学校だより よくわかる潮小span>
学校では教科の学習に加えて特別活動に「文化的行事」があります。これは、普段の学習活動の成果を発表し、子どもたちの意欲をいっそう高めたり、文化や芸術に親しんだりするような活動を言います。10月20日に行われた学芸会はこの文化的行事に当たり、子どもたちが力を合わせて一つに演目をつくり上げることで物事を成し遂げることの大切さや難しさ、素晴らしさを学ぶ場であると思います。そして、この力は将来大人になったときに思い出とともに大切な力をなるでしょう。
さて、先日「よくわかる! 潮見が丘小学校」を改めて配布しました。学校での生活や学習などに関わる基本的なルールを一目で確認できるようにまとめたのですが、「あいまいな点は、子どもや学級担任に聞かなくてもすぐにわかる」などと、保護者の皆様に活用していただいています。PTA総会では、この「よくわかる」を話題に子育てについておしゃべり会を行いました。
持ち物、学校に置いておく学習用具、日課表など、学校にはさまざまなルールがあります。学習に集中して取り組むことできて、混乱なく生活をするためのルールです。このような約束は、その都度「おたより」で連絡していますが、時期を過ぎてしまうと忘れたり、家庭も混乱したり、教師もあいまいになってしまうなど、学校として徹底されていなかったため、「よくわかる! 潮見が丘小学校」を2年前に作成しました。
また、学校として統一した見解がないと、子ども達の健やかな成長に支障をきたすことにもなりかねません。子どもは発達途上ですので、自分に都合のいいように行動してしまうことが希にあります。そこで基本的なルールや約束事を1枚にまとめ、子どもと教員だけでなくご家庭でも共有できるようにしています。
是非、勉強机の横や冷蔵庫などに貼って、困ったり確かめたいときにすぐ見られるようにしていただきたいと思います。「わかっているようでわかっていない微妙な問題」も取り上げていますので、ご家庭でも同じ方向で子ども達に確かめをしていただきますようお願いいたします。

9月30日(月)学校だより 学芸会に向けて
学芸会の練習が始まります。子どもたちにはこの取組を通して、「意欲的に活動すること。仲間と共につくり上げ、達成感や充実感を得ること。」をねらっています。
学芸会では、各学年がこれまでの学校生活での「学びの成果」を舞台で十分に発揮いたします。これまでの学びの成果とは、国語の音読や文章を読み取る力、社会科や総合で学んだことをまとめる力、歌い方や発声、楽器を扱ってメロディーを奏でる力、体育で養った表現力などです。
さらに、学級の友達とのかかわり合いを通し協力することができる力、自分を知り、友達を理解する力です。学芸会はまさに、これまでの学校生活で培った力の総合的な発表の場なのです。
しかし、外国語活動(来年度から5,6年生は外国語科)の時間が増えるために、行事に費やす時間を見直さなければなりません。学芸会の取組も例外なく減らさなければなりません。以前からお知らせしているとおり、「器楽合奏」は、1,3,5年生のみとなります。
この学芸会をつくりあげる過程で、成長につながる糧を得させたいと思います。普段とは違う緊張感を舞台で経験させ、表現する経験から新たな興味・関心とさらなる意欲につなげていきたいと考えています。
ですから、これらを伸ばすためにも、学芸会やその練習で保護者の皆さんが見つけた、我が子のキラキラした様子をぜひほめてあげてください。それが、子どものよさと自信をいっそう高めると確信しています。
その際、「ちょっとの無理」をさせ続けることが大事です。「ちょっとの無理」とは、現状の、その少し上、少し先を目指した努力です。少しと言え無理をするのですから、子どもにとっては骨が折れますし、苦労もします。そうした前進、向上を目指し続けることが私たち教師の「指導」の本質なのです。また、その努力が日々を成し遂げた心地よい喜びで満たすことになるのです。
学習についてもそうですし、学芸会の取組についても同じです。目標に向かって仲間と共に「ちょっとの無理」をするからこそ成長があるのです。そんな子どもたちの学芸会での姿を期待して励ましていただきますようお願い申し上げます。

8月30日(金)学校だより 潮小が「良くなっている」ということとは・・・

2学期も10日程経ちました。子どもたちは、仲間と共に毎日の授業、様々な体験を前向きに取り組んでいます。始業式で子どもたちに、1学期末に行ったアンケートからわかった子どもたちの変化について話をしました。以下、子ども達へ伝えた内容です。

1学期の終わりに、皆さんにアンケートに答えてもらいました。その中から結果を少しだけ伝えたいと思います。
まず、元気のよいあいさつができているかどうかですが、このアンケートを取ってきた3年間の中で、「できている」と答えた人が一番多くなっていました。皆さんがあいさつをがんばっていることがわかりました。また、学校のきまりを守っているかどうかの質問に対しても「守っている」と答えた人が一番多くなっていました。廊下歩行や名札、きまりではありませんが靴箱にきちんと靴を入れることなど、あたりまえの生活ができるようにがんばっているので、潮小が良い学校になってきているんだなと思いました。
また、児童の皆さんの心の成長について、おうちの人や先生方にもアンケートに答えてもらいました。皆さんの良い面は、「親切、思いやり」があるということでした。周りの人に優しく、仲間が失敗しても励ましたり、一緒にがんばろうとする気持ちを持っているということです。逆に、がんばってほしい面は、「努力とか、目標を持ってがんばりきる」ことでした。粘り強くコツコツがんばることが少し苦手なようですね。
そこで、2学期にがんばってほしいことを2つお話します。
1つ目は、毎日の努力を欠かさないでください、ということです。例えば、皆さんのノートはどのようになっていますか?ていねいにこつこつ書き続けていますか?使い終わったノートを大事にしていますか?「勉強とは、書くこと」と言ってもよいくらいです。毎日毎日書き続ける。ノートが1冊、2冊と増えていきます。その厚みが皆さんの知恵の大きさになるのです。宿題や家庭学習も大事ですね。2学期にどれだけノートを使えるか、是非挑戦してほしいと思います。
2つ目は、挨拶を学校の中でも外でもしっかりする、ということです。先程もあいさつの話をしました。挨拶ほど大事なものはないからです。挨拶は、仲間を作る第一歩。毎日毎日、明るい笑顔で挨拶をし続けましょう。

子どもたちや保護者の皆様からいただいたアンケート結果の詳細は後日配布させていただきます。子どもたちが、あたりまえを継続することで、より質の高いあたりまえにつながり、成長することを期待したいと思います。今後もごご支援の程よろしくお願いいたします。

7月25日(木)学校だより これからの時代を生きていく子どもたちのために
いよいよ夏休みとなります。4月に比べて成長した子どもたちの姿がまぶしく感じます。1学期の潮小の子どもたちの成長を2つに絞るとしたら次のようにまとめることができます。
1つめは、欠席児童が大変少なかったということです。1学期の1日当たりの平均欠席数は、H28(12.9人)、H29(14.0人)、H30(11.6人)、R1(8.3人)と、今年度1学期はここ4年間で最も少ない人数でした。感染症の影響もその年によってありますが、子どもたちが「いろいろあるけど、学校に行ってがんばろう」という前向きな気持ちになっているのではと感じています。さらに明日も行きたい楽しい学校にしていきたいと考えています。
2つめは、あいさつがとても良くなったということです。先日も地域の方から「潮小の子どもたちのあいさつが最近とてもいいですよ」とうれしいお知らせをいただきました。どちらも学校と家庭・地域の皆様の子どもたちを良くしていきたいという「つながり」があってのことです。「未来の宝」である子どもたちを共に育てていきますよう改めてお願いいたします。
さて、H28年に市連P教育講演会で稚内に来られた東北大学の川島隆太氏が、小・中学生7万人の学力とスマホとの関係を調査した報告が、ある雑誌に掲載されていました。それによると「家庭で毎日2時間以上勉強していても、携帯スマホを3時間以上使用すると、スマホを使っていなく、ほぼ勉強しない生徒よりも成績が低い(中学生)」との結果が出たということです。この学力低下の要因は、勉強時間や睡眠時間の長短ではなく、スマホを長時間使ったことが直接影響している可能性があり、スマホを止めるだけで偏差値が10上がるとのことです。また、ゲームについても深刻です。1日2時間ゲームをしていくと、高学年の1年間の授業時間とほぼ同じくらいになってしまいます。小児科医からは、ゲームの長時間使用は、①知能低下を招く、②広い範囲の脳の発達に悪影響、③麻薬の長期使用者と同じ異常、との指摘もあります。
「良い習慣は才能を超える」と言われます。AIを活用した情報化が進んでいくこれからの時代、便利な物や手軽な方法、楽しいことのみを追い求めるのではなく、時間をかけ努力して身に付けていく習慣など、ゆっくり脳を育んでいくことをより一層重視しなければならないと感じています。25日間の夏休みが、スマホやゲーム浸けになるのか、普段できない興味を持ったことに時間を使うのか、お子さんと一緒に考えてみてはどうでしょうか。

6月28日(金)学校だより 子どもたちの見守り
良い天候の下行われた運動会では、来賓の皆様、ご家族・地域の皆様に温かいご声援をいただきました。心より感謝申し上げます。また、たくさんの保護者の皆様に会場準備・片付けのご協力いただきました。ありがとうございました。
さて、5月に川崎市でスクールバスを待っていた児童ら19名が殺傷されました。これまでも様々な事件が発生し、その都度対策が強化されてきましたが、その隙を突いて凶行が繰り返されています。市内でもこれまで不審者情報が発生しています。ここ5年間では2015年度の14件が最多で、昨年度も9件を数えています。
通学路の安全確保には、学校や保護者、地域の大人一人一人の目配りが欠かせません。稚内市では2006年からスクールガードボランティア組織が確立し、昨年度478名が登録して子どもたちの見守り活動を進めています。しかし、担っていただいている方々が高齢化し、後継者がいないという課題や悩みも伝えられています。
先日、大人ぐるみで子どもたちの安全を守ろうと、改めてPTAスクールガードボランティア登録の募集をしました。保護者としてできる範囲での見守りを基本にしています。(以下の見守りを「毎日できなくても大丈夫」「1つでもできれば登録可」としています)
① 子どもが登校する時に、玄関や自宅付近で見守る。
② 下校時間に合わせて自宅前や自宅付近で見守る。
③ 登校時に途中まで付き添う。
④ 出勤や仕事の最中に、今までよりも登下校の様子に注意を払う。
⑤ 買い物や用事で出かける時に、下校時間に合わせて通学路を自家用車で通る。
⑥ 登下校時間に合わせて散歩やウォーキングなど日常活動を兼ねた巡回をする。
現在38名が登録されています。「毎日は無理ですが大丈夫ですか?」→大丈夫です。「毎日は無理ですができる限り協力させてください」という声も届いています。子どもの安全対策には、大人同士がつながりを持ち、互いに見守っていこうという気持ちが大切です。現在も登録を受け付けています。学校へお名前を報告いただくだけで結構です。多くの大人の目で子どもたちの見守りができるように、と願っています。

5月31日(金)学校だより たてわり清掃
6月9日(日)に、本校の運動会を開催します。今年も児童会が中心となり、「396人の仲間と全力でやる 笑顔いっぱい楽しい運動会」をスローガンを考え、練習に励んできました。教師も子どもたちも、みんなの心は、「運動会を自分たちの手で楽しく思い出に残るものにしよう」という気持ちで取り組んでいます。保護者・地域の皆様に見えるところだけでなく、見えないところでもがんばる子どもたちに大きな拍手をお願いいたします。
さて、本校では、今年度4月より「たてわり清掃」に取り組んでいます。自分の学級・学年以外の友だちや先生とのかかわりの中で、教室では体験できないことを進めています。
全校の子どもを、1年生から6年生までの子どもがそれぞれ11~12人ずつの班に分け、その班で一緒に掃除をします。
上級生には、リーダー役の苦手な子もいますが、必ずリーダーになる仕組みです。下級生の面倒をみることで困ることもあります。そのような経験をする中で、多様な人とのかかわり方を学んでいきます。一方、下級生は、「ぽくも大きくなったら、縦割り班のリーダーになって…」と上級生の背中を見て、その動きを覚えていきます。
昔の子どもたちは、学校が終わると、ランドセルを投げるように家に置いて、地域の年長の子どもの所に集まり、日が暮れるまで遊んでいました。そこで遊びを覚え、仲問のルールを学んでいきました。異学年の子どもが一緒になって遊ぶ、そんな社会性を育てる仕組みが今はなくなりつつあります。それに代わるものが、学校における縦割り活動であると考えています。
掃除の時間の様子をみていると、上級生は下級生にていねいに指示し、やってみせたり、褒めています。時には「話を聞いてくれません」と、困り感を伝えているリーダーもいますが、掃除の時間はもめ事もなく、笑顔があふれる雰囲気になっています。掃除が終わってからもたてわりで遊ぶ姿も見られます。
以上のような活動を通して、「明日も行きたい楽しい学校」をめざしていきますので、見守っていただければ幸いです。

4月26日(金)学校だより あたりまえのことができること

新1年生も元気に学校生活を送り始め、平成31年度(令和元年度)の本校の教育活動が始まりました。
今年度の目指す学校を「明日も行きたい楽しい学校」としました。子どもたち一人ひとりが夢や希望を持って、自分の学びや生活を自分や仲間の力でつくって、「明日も学校でがんばろう」と思えるようにしたいと考えています。
さて、先日の学校だより号外でもお知らせしましたが、来年度から新学習指導要領による学習が始まります。そこで、どのように子どもたちの学習が変わっていくのかということをお伝えしたいと思います。
まず、新学習指導要領では、子どもたちに育てる資質・能力を「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の3つの柱に整理して育てていきます。学び方についても、子どもたちが「何を学ぶか」ということだけではなく、学んだことを生かして「何ができるようになるかということ」を重視しています。そこで、これからの学習の場面では、「学んだことを活用して考える場面」や「自分の学びの様子を自覚して、自分で学びを振り返る場面」を積極的に取り入れ、子どもの学びをより確かなものになるようにしていきます。これらについては今年度から徐々に取り入れていきます。
先日、6年生が全国学力・学習状況調査に取り組みました。以前、教育情報紙にある県の結果で学習面だけでなく体力面でも好成績を収めた分析が紹介されていました。
どうやら、あたりまえのことをあたりまえにやる力が身に付いていることが大きな要因のようです。たとえば、「先生の話をしっかり聞く」「宿題をきちんとやってくる」「友だちと仲良くする」などです。
学校生活のなかで、私が着目している3つの態度があります。
o相手の目を見てしっかり声を出してあいさつすること。
o名前を呼ばれたら「はい」と返事をすること。
o靴箱に自分の靴をそろえて入れること。
どれもあたりまえのことであり、今も昔も変わらぬ生活の基本となる態度です。これらは、すべての行動の指針であると考えます。子ども一人ひとりが、やるべきことを自覚し、どこかで知的好奇心を刺激させながら学習することを楽しみ、新たな1年を元気よく過ごしてほしいと願っています。

3月25日(月)学校だより 進級の意味
先日の卒業式は多くの来賓・地域・保護者の皆様に囲まれて、84名が立派に巣立ちました。大きく成長し、無事に小学校の課程を修了できた陰には、保護者・地域の皆様の温かいご支援があったからと思っています。改めて本校の教育活動にご理解とご協力をいただきましたことに感謝とお礼を申し上げます。
さて、この一年間のお子さんの成長ぶりはいかがたったでしょうか。身長や体重のように目に見える成長だけでなく、一年前の4月を思い起こすと、できるようになったことがたくさんあることに気づくことと思います。
新しい学年を迎えるこの時期は、学校としても一人ひとりの子どもの成長を見つめるとても大切な時期です。本校では、個に応じた教育を進めるために加配教員を配置していただき、学級担任と一緒に授業を行いながら教室内で子どもたちの学びの見取りを行い、つまずきのある子どもへの個別指導を行ってきました。これらの指導を通し、個々の学力の向上は勿論のことですが、多くの目で子どもたちの様子を見ることにより、一人ひとりの持つ能力をできるだけ発揮できるようにしたり、困り感のある子どもへ寄り添うように努めてきました。子どもたちのこの一年の成長を進級を機に次への更なる成長へと繋げていきたいと思います。
子育てはいろいろと難しいことも多くありますが、親として我が子のことを丸ごと受け止めて、将来どのような大人になっていってほしいのかをきちんと持つことがとても大切だと思います。その上に立って、今子どもに求めることは何なのかを考えていくことがよいのではないでしょうか。
一年間、よりよい潮見が丘小学校にするために貴重なご意見をいただきながら学校経営を進めることができました。不十分なところもあったと思いますが、見守り、支え、励ましてくださった保護者・地域の皆様のありがたさに感謝の気持ちでいっぱいです。改めて心よりお礼申し上げます。新年度も、可能性をいっぱい秘めた子どもたちが光り輝けるように、家庭・地域ぐるみの子育てにご支援をいただきますようお願い申し上げます。

2月28日(木)学校だより 自己実現
皆さんは、小学校の頃にどのような「将来の夢や目標」を持っていたでしょうか。今の子どもたちは右のグラフのようになっていますが、全国の小学生に比べて潮小の高学年は持っていない傾向が調査からわかっています。
小学校の中学年から高学年へと進級するくらいになると、少しずつ大人に近づいていることを実感しているのではないでしょうか。そのことと同時に、自己実現に向けて考えるよい機会にもなります。自己実現とは、自分の目的、理想の実現に向けて努力し、成し遂げることです。
人間としての真の喜びややりがい、生きがいは、多くの成功や名声を手に入れること以上に、自らかけた何気ない一言や相手のために一生懸命尽くしたことが、結果として相手の幸せや喜びに結びつくことではないでしょうか。ボランティア活動はその最たるものではないかと感じます。
そのことは、人間本来の生き方にかかわることと言えます。その意味で小学校時代における集団の中で育まれる人と人とのかかわりから得られる、時には仲間と共に楽しんだり喜んだり、時には悩んだり葛藤することは、とても貴重な経験です。これらを自分の成長に生かしたり、生きがいに結びつけるためには、自分が周りの人のために、何かできるだろうかという積極的な態度を持つことが大切です。
一人では生きていくことのできない人間にとって、人のために自分ができることを行ったり、自分が挑戦したいことを広げていく努力は、とても大切なことです。将来は、あの分野で活躍したい、あのような専門家になりたい等の夢や希望は決して個人の自己満足だけではなく、周りのために社会のために自分の力を高め発揮したいという、自己実現という生きがいそのものです。子どもたちには、将来の夢や目標を持ってよりよい生活を送ってほしいと願っています。そのためにも、子どもたちの一歩先を進む私たち大人は、どのような社会状況にあっても自己実現のよきモデルを身をもって子どもたちに示していきたいと思います。

1月31日(木)学校だより 次に備えて
3学期の始業式で子どもたちに、がんばってほしいことを2学期と同じように語呂合わせで提示し、説明しました。
■3学期の「さん」
『サンキュー(感謝)の気持ち』
自分が成長できたのは、仲間や先生、家族、地域の皆さんが支えてくれたお陰です。是非、感謝~ありがとうの気持ちを持って3学期を過ごしてください。
■3学期の「がっ」
『学校での思い出』
1年の振り返りを行い、よかったことは続けていく、うまくいかなかったことはどうしたらいいか考えることを通して、新しい学年に備えてください。
■3学期の「き」
『きちんと整頓』
今の学年をしっかり終われるように、学習のまとめを行ったり、授業中の集中ができるようになっているか振り返ったり、自分のことは自分でできるかどうか確かめてください。
学校生活の一年間を締めくくる3学期ですが、2月の声を聞くと次の学年(6年生は中学1年)へ向けでの準備が大切になります。次に備えるためには今を知ることです。子ども達はこの1年で随分と大きくなりました。外見はすぐわかりますが、見えにくい心の成長はどうでしょうか。それは、子どものさまざまな行動に現れています。友人関係はどう変化したでしょうか。読書傾向は?言葉遣いは?趣味や自分の得意なことは?親への言葉遣いは?等々、子どもの何気ない様子をそのように見ることも次への備えと言えます。「うちの子は幼いから」とか、「わかっているから」と思っていると、思わぬ変化に突然驚かされることがあるでしょう。
「子どもを理解しようとする」という思いはとても大切なことです。しかし.親が「子どもを理解する」だけではなく、子どもに「親を理解させる」ことが大切だと言えます。まさに「しつけ」のことです。ですから「ダメなことは、タメ」の言葉が生きるのです。よく、少年期の子どもには『手は離しても.目は離すな」と言われます。次に備えて、子どもと本気で向かい合い、うるさがられても子どもの行動から目を離さないことがとても大切です。

12月25日(火)学校だより 2学期の終わりに
1学期も行いましたが、今「先生たちから笑顔をプレゼントキャンペーン」を行い、子どもたちのがんばりを発見し、褒めていこうという取組を進めました。日常的に私たちは子どもたちを認めるようにしていますが、この時期に全校一斉に、学年を超えて普段接していない先生からも声をかけるようにしています。
このキャンペーンの成果なのか、廊下を歩いていると、これまで以上の大きな声で「おはようございます」「こんにちは」と丁寧におじぎをしてくれる子どもが多数います。子どもたちと先生たちの間で明るい笑顔いっぱいの雰囲気が学校中に溢れています。
2学期も終わりになりました。今学期は多くの行事で活躍した子どもたちの姿や教室で見せる真剣な学びの顔など、心に残るシーンが数多くありました。とくに6年生は修学旅行できまりを守って仲間と楽しもうという姿に感動を覚えました。また、学芸会では入学して半年の1年生が堂々と発表する様子に成長を感じました。
子どもたちがよりよく生きるためには、素直さや優しさ、そして新しいものにチャレンジしていくことが大切だと思います。学校生活の中では、子どもたち同士がふれあい、学び合い、日々成長している様子がたくさんありました。うれしいことばかりではなく、答えを間違えて恥ずかしく思ったり、友だちとケンカをして謝ったりすることも成長には大切な経験です。
2学期はいろいろな学習があり、その時々に保護者や地域の皆様から学校に協力していただき、子どもたちの成長を助けていただいたことに感謝申し上げます。
いよいよ冬休みです。年末年始の慌ただしさの中で、あっという間に終わってしまいそうです。そこで、あまり欲張らず、「これだけは!」という計画を立て、やり通したという実感を味わうことが大切だと思いますので、声かけをお願いいたします。また、家族の一員として、家の仕事も役割を決めて、ぜひ毎日実行させてください。ゲームについては、時間を決めて楽しめるよう重ねてお願いいたします。

12月3日(月)学校だより 人権について
先日、お客さんが学校に来られた時のことです。大きな声で「こんにちは」とあいさつしてくれる子どもが何人もいました。その方から、「自分から元気よくあいさつができますね。」とお褒めの言葉をいただきました。子どもたちには、あいさつをきっかけに「人への優しさ」の心を育てていきたいと願っています。
さて、このところ、「虐待」「いじめ」等、子どもに関する痛ましい報道が跡を絶ちません。「いじめ」が原因で、子どもが自ら命を絶つという出来事もなくなりません。その子の気持ちやご家族の胸の内を思うと、かける言葉もみつかりません。
「虐待」や「いじめ」は、人権侵害です。人権とは、私たちが幸せに生きるための権利で、世界中の誰もがもっている権利です。12月10日は国際連合が定めた「人権デー」です。それを受け、わが国では、毎年、12月4日から同月10日までを、「人権週間」と定めています。その期間中、人権に関する人々の意識を高め、平和で、人に優しい社会をつくるため、全国各地でさまざまな啓発活動が展開されます。
本校では、10月下旬に、人権擁護委員の皆さんから「思いやりの心」や「かけがえのない命」について考える「人権教室」を全学級で設けることができました。友だちについて考え、みんなで「いじめ」をしない、許さない学校づくりを進めるための貴重な機会となりました。
アンパンマンの作者であるやなせたかしさんは、「相手を喜ばせること。お互いに相手を喜ばせたいと思って動いたらきっとうまくいく」とお話しされていたそうです。
「いじめをしない」ということはもちろんですが、一歩進んで、「相手の喜ぶことをしよう」と子どもたちに呼びかけて2学期を終えたいと考えています。
ご家庭でも、普段から友人関係について話す機会を持っていただきたいと願っています。また、お子さんの様子で気になること、心配なことがあれば遠慮なく学校にご相談ください。

11月1日(木)学校だより 子どもの悩みに応える
10月21日に行われた学芸会では、たくさんの保護者、地域の皆様から大きな拍手や声援を受け、子どもたちは力いっぱい発表することができました。特に、これまでより練習時間が少なくなっている中でしたので、取組始めた頃の様子を参観日で観ていただき、当日の出来栄えだけでなく、これまでの努力や仲間同士の支え合いから大きく変化してきたことをたくさんほめていただいたのではないかと思います。皆様のご来校、そして激励に心より感謝申し上げます。今後は、学芸会で身に付けた仲間と力を合わせる態度や思考力・判断力・表現力をより一層高めていきたいと考えています。
さて今は個人面談期間です。保護者の皆様と担任がお子さんのがんばりや課題を懇談し、今後の成長につなげる目的で行っています。短時間になりますが、よろしくお願いいたします。
同時に学芸会が終わってから、お子さんと担任の面談も行っています。普段は一人一人の子どもとなかなかじっくり話をする機会が持てないこともあるので、時間を工夫しながら行っています。
子どもは、どの子もその子なりの悩みを持っています。相談する人は、家の人、先生、友だちなど様々にいます。でも、誰にも相談しにくいこともあるようです。学校では、校長、教頭はじめ担任はもちろんのこと、全教職員は、子どもたちの一人一人をよく見つめ、いじめや悩みに小さな心を痛めないようにと可能な限り配慮しています。しかし、奥底にしまいこんでいる悩みには気づきにくいので、子どもたちからも、どんなことでも、遠慮しないで思い切って相談するように勧めています。
大人や教師から見たら「そんなことで…」と思うようなことでも、当の子どもからしたら「重大かつ深刻な悩み」であり、大事件であることが多いのです。また、深刻に悩んでいても、「親に心配をかけたくない」「友だちに知られたくない」などと言い出せないこともあります。表情、言葉遣い、態度など子どもの小さなサインや変化を見逃さないことが大切です。学校では、そのために、日頃の教師と子ども、子ども同士のかかわりや会話を大切にしていきたいと考えています。ご家庭でもお子さんとの会話をよろしくお願いいたします。

10月1日(月)学校だより 読書の秋に
10月に入り、朝晩は涼しいから肌寒いほどになってきました。読書の秋、スポーツの秋のまっただなか、子どもたちは、学芸会に向けて取り組んでいます。
折々の遊ぶいとまはある人の いとまなしとて書(ふみ)よまぬかな(本居宣長)
遊ぶ暇がある人も時間がないと言って、本は読まないものだという意味だそうです。昔も今と同じことが言われていたようです。テレビや動画・ゲームなど楽しい遊びがたくさんあり、パソコンで簡単に情報が手に入るのですから、「読書離れ」が加速しても、不思議なことではありませんが、本校はかなり深刻な状況になっています。
4月に行われた全国学力学習状況調査の児童質問紙で、「学校の授業時間以外に、普段(月曜日から金曜日)、1日当たりどれくらいの時間、読書をしますか?」で、「全く読まない」の割合が、全国では19%なのに対して、本校は46%と2.4倍になっています。その分、「テレビや動画、ゲーム、ネット」の時間が多くなっています。
しかし、人間模様を楽しみながら物語などをじっくりと読む、事典などでとことん調べる等は、実に楽しいものです。『NASAより宇宙に近い町工場』の著者、植松 努 氏は、講演で、「他人の『どうせ無理!』という言葉や評論に負けないことを、伝記で学んだ」と、言っていました。あきらめない自分、「どうせ無理」への挑戦は そこからはじまったとのお話でした。

* 先のご案内の通り、稚内市教育講演会・稚内市連合PTA研究大会 植松 努 氏の講演会『夢があればなんでもできる』は、11月9日(金)に稚内東中学校で行われます。植松さんのお話を聴くと我が子を見る目が変わります。是非一緒に聴きませんか?

本をじっくり読むと、自分と違う世界、体験できない世界、自分と異なる考えや生き方、思いもよらないすばらしい出会いもあり、考える力、想像力、感性も育ちます。
本校では、今年度から朝の時間だった「読書の時間」を昼休みの後に設定して、本に親しんだり読み聞かせをしています。まずは、大人が読書をしてモデルを示す、本を紹介するなど、ご家庭の協力も得て、子どもたちと本との出会いを大切にしていきたいと考えています。10月7日の『ノーゲームデー』では読書をしてみてはいかがでしょうか。

8月31日(金)学校だより 体験したことは身につく
2学期の始業式で子どもたちに、がんばってほしいことを1学期と同じように語呂合わせで提示し、説明しました。
■2学期の「に」
『ニコニコえがお』~やさしい気持ちで、がんばってるねと認め合ったり、大丈夫・がんばろうと励まし合ってみんなが笑顔になってほしいと思います。
■2学期の「がっ」
『ガッツでがんばる』~ガッツとは、がんばる気持ちとか根気という意味です。前向きな気持ちで自分を成長させてください。
■2学期の「き」
『協力しあう』~10月には学芸会があります。5年生は宿泊学習、6年生は修学旅行、他の学年も見学学習と、仲間と力合わせをする機会がたくさんあります。みんながつながりあってよりよい学校生活を送りましょう。
「聞いたことは忘れる、見たことは覚える、やったことはわかる」昔の中国の名言です。体験活動の大切さ、また実践できる力を養うことの大切さを言い表していると思います。
体験には自然体験、社会体験、奉仕活動体験等さまざまなものがあります。学校生活の毎日も新たな体験活動があります。学習体験もその一つです。休み時間に友だちと遊ぶこと、給食の準備をして仲よく食べること、掃除の時間に教室や学校の中をきれいにすること。もちろん学芸会や見学学習もそうです。まさに毎日が体験活動であり、その中で子どもたちは人間として必要なことを学んで成長しています。学んだことを知識として蓄えることが目的ではありません。今求められている力は、学んだことをもとに、自分で考え、創造し、実践していく力です。実践の段階では試行錯誤を繰り返し、失敗することも多いでしょう。逆に失敗の数だけまた成長していくのかもしれません。
体験したことを身につけるために大切なことが三つあります。一つ目は、その体験のめあてをしっかりもつことです。ただ何となくやってみた、こんなことをやらされた、では何も身につきません。二つ目は、「なぜだろう、どうしてだろう」と問いかけをもって考えることが大切です。自分なりの考えをもち体験することで、より深く自分の力となります。三つ目は、さまざまな体験の中での人とのかかわりを大切にすることです。一人ではできないことも力を合わせればできることがたくさんあります。力を合わせてできたことは何よりの宝となります。
子どもたちが2学期の体験活動から多くのことを学んで、新たな実践につなげることができることを期待したいと思います。

7月24日(火)学校だより 自己肯定感の向上を
いよいよ夏休みとなります。4月に比べて成長した子どもたちの姿がまぶしく感じます。夏休み中、子どもたちに大切にしてほしいことを2点にまとめました。①事故やケガがない25日間にして始業式に元気よく登校すること。②自分の立てた目標をがんばること。2学期元気な子どもたちと会えることを楽しみにしています。
先月の学校だよりで、「子育てには自己肯定感を高めることが大切」と書かせていただきました。自らの存在をかけがえのないものと肯定的に受け止める感情、それが自己肯定感です。この感情が高くなれば、少々のことではめげない意思力、そして自らの潜在的な伸びしろを意欲的に拓こうとする行動力が強くなると言われています。また、学力を高めるためにもこのような力(非認知能力)を育てることが大事だと言われています。
その向上を図るための推進力は、もちろん子どもたち自身の努力ですが、この推進力に他の力が加われば、子どもたちの自己肯定感は加速度的に向上するのです。その力とは、家庭での愛情と私たち教職員の働きかけです。学校ではこのことを生徒指導として子どもたちを成長させるための重要な役割と押さえています。
それでは、どのような働きかけが大切なのでしょうか。潮見が丘小学校では、次の6つのことを大切にして生徒指導をすすめています。①子どもとの触れ合いを大切にし、児童理解を深めること。②子どもの思いを聴き、それをまるごと受け止めること。③子どもたちが積み重ねる成功体験を見逃さず、心を込めてほめること。④その子その子の努力の歩みを、成果以上に評価し、認めること。⑤「どうしたの?」「どうしたいの?」と、子どもの困り感に伴走できる大人になること。⑥仲間はずれ・いじめ、叩く・蹴るなど「ダメなものはダメ」と指導すること。
このことは、「よくわかる潮小【教職員編】」でまとめて、子どもの関わり方の基本にしています。今校内では『先生たちから笑顔をプレゼントキャンペーン』を実施しています。先生たちが全校の子どもたちのがんばりを見つけてほめようという取り組みです。今後もその子その子に寄り添った生徒指導に努め、自己肯定感の向上に取り組み、「明日も行きたい楽しい学校」になるように努力していきたいと考えています。
1学期中、保護者の皆様、地域の皆様には本校に対しまして、ご理解ご協力を賜り、深く感謝申し上げます。今後も、家庭、地域、学校がつながり合い、「未来の宝」である子どもたちを共に育てていきますようお願いいたします。

6月29日(金)学校だより 子どもを愛するということは…
記憶に残るような暴風の運動会では、ご来賓の皆様、ご家族・地域の皆様に温かいご声援をいただきました。心より感謝申し上げます。また、たくさんの保護者の皆様に会場準備・片付けのご協力いただきました。ありがとうございました。
さて、最近、テレビや新聞で子どもへの虐待・いじめに関する事件が目立っています。目の前の子どもが幸せに過ごしているか、将来どのような人に育つかについて、大人みんなで考えながら子育てを進めていかなければならない時代ではないでしょうか。
子育てでは、自己肯定感(自分にはよいところがある)や自己有用感(自分がどれだけ大切な存在であるかということを自分自身で認識すること)を高めることが大切です。そのためには子どもに愛情いっぱいに接することです。このうえもなく大切なものとして、あふれるような愛を子どもに注ぐことです。「そんなこと言われなくても愛を注いでいます」という声が聞こえてくるようですが、その愛が子どもの心に届いていることが大切です。特に子どもの将来を見すえた愛になっているでしょうか。
愛するということは、心でしっかりとつながることです。うれしいことがあれば共感してもらえると心が成長します。さまざまな困難に出会ったときにそっと手を出してもらえること、自分の背中をしっかり支えてくれる大きな手を感じたとき、子どもは健やかに成長していきます。最近読んだ本に「『親に愛されている』絶対的自信があれば心は折れない」という一文がありました。
子どもは、受け入れられていると感じると安心感いっぱいなります。愛されていると感じるからがんばれます。人を信じられるということを子どもの頃に経験することで、自己肯定感・自己有用感が高まっていきます。自分が好きになり、自分のよさに気づき、身の回りの人のために尽くそうという気持ちになっていくのです。
そしてその子は、将来自分の子をもったときに、愛する子育てをすることになるのです。

5月30日(水)学校だより 体中で喜ぶこと
1学期も早折り返しの6月となります。学習参観・PTA総会、交通安全教室、そして運動会に向けた取組等々…、さまざまな行事がありました。
そのような中、子どもたちの様子を見るたびに感じたのは、どの学級も、落ち着いているということでした。教職員と子どもたちのやりとりを見ていますと、子どもたちが落ち着いて一生懸命やっているからほめるのか、ほめるから一生懸命やるのか(そのもとには、もちろん、家庭、教職員の日常的な指導があってのこと)、おそらく両方相まってのことだと思うのですが、「いいねえ」「上手だね」、あるいは、「がんばれ!」「できるぞ!」という言葉を、よく耳にするように思っています。
ある先輩校長の言葉に、「ポケットの中身」と題して、
「『先生の心得』の一つに、先生方のポケットに、いつも入れておかなくては、いけない言葉があります。子どもに対する『さすが!』という言葉です。親や校長のポケットも同じですね。入っていますか。」とありました。
そして、次のような続きがありました。
「子どもは、どの子も自分を認めてもらおうと、信号を送っている。その信号に応え、芽を伸ばすためには、ほめるのではなく、喜ぶことであり、叱るのではなく、悲しむことである。口先だけでなく、体中で喜び、体中で悲しみを表現する時、子どもは喜びの方向に伸びる。」
子どもが求めているのは、口先のほめ言葉でなく、先生が(親が)本気で喜ぶということです。草木が太陽の方向に伸びるように子どもは、喜びの方向に伸びるものなのです。口先だけのおだてでなく、体中で喜ぶことが子どもの成長には大切ではないでしょうか。
かつて、自治体に「子ほめ条例」が広がり(平成10年代半ば)、「趣旨はよいとして、甘やかすのとは違う。どうほめるのか、ほめ方が課題」という報道がなされたことがありました。テクニックではなく、「大人の本気を子どもに伝える」こと、そのためには、人生の先行く者としての、心のあり方、価値観が問われているようにも思えます。
日曜日は運動会です。どの子も自分の力を思い切り出しながら、楽しく一生懸命に臨むことでしょう。是非私たちはその姿を「体中で喜び」たいものです。

4月29日(日)学校だより 「輝く自分」へ
今年度の潮小の目標を「明日も行きたい楽しい学校」としました。子どもたち一人ひとりが夢や希望を持って、自分の学びや生活を自分や仲間の力でつくって、「明日も学校でがんばろう」と思えるようにしたいと考えています。
そのために、始業式で子どもたちに、がんばってほしい4点を1学期の語呂合わせで提示しました。
■1学期の「い」
『いいあいさつをする』
■1学期の「ち」
『小さな親切ができる』
■1学期の「がっ」
『がっちりまとまる』
■1学期の「き」
『きまりを守る』
子どもたちには「輝く自分」を求めてほしいと願っています。それは、新しい学年、クラスで、どの子もみんな自分に自信を持って生活するということです。
人間の一生は一度きりです。もう二度と、このクラスの仲間、先生と過ごす時間は来ません。ですから子どもたちには「一番の自分」になれるように、全力でこの1年を過ごしてほしいと思います。そのためには目標を立て、そこに向かって努力している姿が、今までの中で一番と言えるようながんばりを子どもたちには期待しています。人間には、一人ひとりその人らしさがあります。その個性や得意なことの違いを認め合い、良いところを伸ばしてほしいものです。
「輝く」は「光」と「軍」の二つの字に分かれます。「光」といってもいろいろありますが、どの光も必要でかけがえのない大切な存在です。「軍」という字は、人が集まるという意味があるそうです。つまり「輝」という字は、光が束になって何倍も強く輝くのです。より温かみのある光が集まれば、人の役に立てる光の束になります。「輝」という字にはそんな意味があります。
子どもたちが「輝く自分」になるために、私たち教職員も一丸となり、日々の指導の充実に努めてまいります。それを後押ししてくださるのが、家庭や地域の皆さまのお力添えです。今後も、ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。

H30年度の学校経営について
H29年度2学期末の学校評価アンケートから、子どもたちは、学校に行くのは楽しく、友達と仲よくできている反面、将来の夢や目標を持ちきれなかったり、自分にはよいところがあると思えないと回答している割合が全国より多い状況がわかりました。また、ゲームやネットの使用時間も多い状況でした。
そこで、今年度は、子どもたちが安心して自分たちの力を発揮できるあたたかい学校づくり、子どもたちの成長する姿を通して信頼される学校づくりを進め、保護者・地域のネットワークから健やかな成長を図りたいと考えています。

H30年度 経営方針
※明日も行きたい 楽しい学校
1. 学ぶ喜びに満ちた楽しい学校
・「学び合い」で学力・関わり力を高める
2. 教職員の協働で組織的な学校
・チームで「授業改善」「指導力向上」「効  率化・焦点化」を進める
3. つながり学び合う保護者・地域
・子どもの成長する姿で信頼を高める

H30年度 学校課題 重点目標
■ あたりまえの継続が質の高いあたりまえへ
~「ゴール」は何かを考え縛りすぎず 緩まない指導~

子どもたちへの指導について
毎日の積み重ねが学力向上に(ノート指導)
きれいなノートづくりが習慣になると、学習したことを見返すのも楽しくなります。
1)初めに「日付」を書きます。
2)今日の「課題」を青(チョークは黄)で囲み、今日の「まとめ」を赤で囲むことを基本にします。
3)指導の発展として、何冊目のノートなのか、ノートの下に何ページ目か書く工夫もあります。
家庭学習やテストの点検は、子どもとの関係をつくることにもなりますが、担任業務を考慮し、基本的にハンコで行います。

(改めて)保護者の皆様へお願い
デジタルデータの扱い(個人情報保護法を基本に)
行事等で撮影したビデオ、写真は、故意・過失・事故により、個人情報として社会に流出しないようにするため、次のように扱います。
a)映像・写真のデジタルデータについては、教師が複写して保護者に譲渡しません。
b)子どもたちの活動の動画DVD等を貸し出すことはできます。(複製・引用・転載・転貸は禁止)写真データについては基本的に貸し出しはしません。

子どもへの声かけの仕方
「どうしたの?」「どうしたいの?」と聞かれて子どもは変わります。どうしたらいいかを一緒に考えることが大事です。教師も親も子どもの困り感に伴走できる大人になるように、互いに学び合っていきましょう。

新年度の学校はどうなる?
学習指導要領の改訂に伴って、今年度と来年度で移行措置がとられます。外国語活動(英語)が中学年で15時間取り組むこと(潮小では既に「総合」で実施しています)になったり、高学年の時数が35時間から50時間に増えます。
この外国語活動についても、現在、学習計画を立てたり、教材を整理したりといった準備を進めています。稚内市教育委員会としては、2年間の移行措置期間の授業時数増については、教育活動の見直しや日程設定の工夫を行うことで対応を進めることにしています。
そこで、今年度の教育活動や時数の取り方について校内で検討を進めています。詳しくは右面をご覧ください。
また、2年後には、「外国語活動」が3年生以上でさらに20時間増えていきます。その時点で高学年は「外国語科」という教科になります。そうなると、学習時間を確保するために、稚内市全体でどのように対応するか、また学校でどのように教育活動を見直していくのかを考えなければなりません。
子ども達に確かな力をつけるため、必要なことには十分時間をとりながらも、大きな見直しを行っていく、そんな30年度、31年度になると思います。いろいろとご意見をいただく機会も多くなりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

教育活動の変更
①学芸会について
これまでの演目数は変わりませんが、練習時間を減らしていきます。その中でできるものを発表します。当日の発表の善し悪しだけではなく、練習の取り組み方等の経過をより大事にしていきます。
②運動会について
今年度は3組群対抗ですが、それ以降は2組群対抗になります。カラー帽子は徐々に「紅・白」に切り替えていきます。
③卒業式について
これまでは日曜日に行っていましたが、6年生の時数確保のために、平日(H30年度は3月20日 水曜日)に実施します。
④その他
・3年生以上の「春の遠足」は行いません。(他校も同じ状況です)「秋の見学学習(遠足)」は行います。もちろん、5年宿泊学習、6年修学旅行は行います。
・始業式や終業式は、授業時間外(朝のベルトタイム)で行います。
・大掃除は授業時間で行うのではなく、通常の掃除をよりていねいに行うことにします。(3年生以上)
・三計測や視力検査などは、工夫して行い、授業時数を確保します。
・初冬の下校訓練は、通常の下校時刻に全校で行います。春は校外班集会と併せて下校訓練を行います。
・以前行っていた9月の日曜参観日は、10月に平日参観日として行います。
・朝読書と「ファイト」(基礎学力ベルトタイム)の日程を逆にします。朝:「ファイト」、昼:「読書」にして、短縮日課でのファイトの時間を確実に行い、授業外の学びを確保します。
・給食当番の白衣は廃止します。当番の際は、家庭からエプロンと三角巾を持参させてください。

新学習指導要領のポイントは?
新学習指導要領のポイントは?
学習指導要領は、全国どの地域でも一定の水準の教育が受けられるように「教育課程の基準」となるものです。これまで10年に一度改訂が行われ、今回は来年度から2年間の移行期間を経て2020年度から完全実施することになります。
今回の改訂では、「教育内容」と「時間数」に加えて、「どのように学ぶか」という学び方(主体的・対話的で深い学び)についても触れられています。
潮小では「学び合い」を通して授業改善を図ろうと研修を進めています。
① 主体的・対話的で深い学び
■主体的な学び
⇒学ぶことに興味や関心を持ち、見通しを持って粘り強く取り組み、学習を振り返って次につなげる学び
■対話的な学び
⇒子ども同士の協働、教職員や地域の人との対話等を通じて自己の考えを広げ深める学び
■深い学び
⇒習得・活用・探究という学びの過程の中で、「見方・考え方」を働かせながら、問題を見いだして解決策を考えたり、思いや考えと結びつけ、新たなものを創り上げようとする学び
また各学校では、「カリキュラム・マネジメント」を図り、「社会に開かれた教育課程」を目指すことが求められています。
② カリキュラム・マネジメント
⇒一つの教科だけでなく、いろいろな教科等をまたいで学習を充実
⇒学校全体として、教育内容や時間の適切な配分等、学習が効果的行われるよう計画
⇒子どもや地域の実態を踏まえ、教育課程(カリキュラム)を編成・実施・評価し、改善を図る一連のサイクルを計画的・組織的に推進
③ 社会に開かれた教育課程
⇒「よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る」という目標を学校と社会 が共有し、連携・協働していくことの重要性を表したもの
「2011年に入学した子とも達の65%は、大学卒業時に、今は存在していない職業に就くだろう」(キャッシー・デビッドリンニューヨーク市立大学教授)この予測が発表されてから7年経過していますが、最近の社会の状況を改めて考えてみると、少し前までは聞いたこともなかった仕事が増えていたり、いつか実現するかも知れないくらいに思っていた技術が現実のものとなりつつあったりすることに気付かされます。想橡をはるかに超えるスピードでグローバル化や技術革新、人工知能の進化が進み、変北していく社会の中で生きていく子どもたちに、どのような力を付けていく必要があるのか、学校や地域の特色を生かしどのような教育活動を目指していくのかを明らかにする、学校は今その大きな変革の時期にさしかかっています。
現在潮小は、地域のよさを生かした新年度の教育課程の準備を進めています。

新学習指導要領の実施に向けて
1月の学校だよりでもお知らせしましたが、2020年(東京オリンピックの年でもあります)から全面実施される新学習指導要領にかかわって、保護者の皆様に今年度の学校の変化について「学校だより号外特集号」で説明いたします。
今年度と来年度で移行措置という施策がとられます。外国語活動(英語)が中学年から取り組むこと(潮小では既に実施しています)になったり、高学年の時数が35時間から50時間に増えます。そのため、現在授業時間を確保するための学校行事等の見直しを進めている状況です。また、道徳が教科化されます。
具体的には、算数で今まで6年で学習していた「速さ」の内容が5年の学習内容になるなど、各学年、各教科で学習内容が変わってくる部分も多少あります。そのような移動された学習内容を抜け落ちなくスムーズに学習することができるようにしようというのが移行措置です。
2年間をかけて、できるだけ、子どもたちが混乱しないように、しっかりとしたカリキュラムを作成し、取り組んでいきます。ご家庭でも、学習の進め方や時間割など、変化があると思います。大切なことは、家庭と学校が同じ方向を向いて子どもを育てることです。

「特別な教科 道徳」の実施
道徳教育の一番のねらいは、「人としてどうあるべきか。自分はどう生きていくべきか。」ということを自分自身で考え実際に行動していけるようにすることにあります。
これを道徳的実践力といいます。本校では、道徳の時間のみならず、様々な機会を通してこのような力を身に付けた児童の育成に努めているところです。
さて、この「道徳」ですが、平成30年度から特別の教科となります。これまでは教科ではなく、道徳の時間として位置付けられていました。教科化でポイントとなることは、「議論や対話を通して、考える道徳」への転換と、評価を行うことです。
子どもたちが自分なりの考えをもって議論、対話し、自分の生き方についての考えを深めていくことが教科化では求められています。
また、評価は3段階評価などの数値化したものではなく、記述式になります。学期あるいは年間を通して、子どもの考えや態度、行動の変容について教師が読み取り、あるいはよく行動を観察し、記述としての評価となります。
道徳の授業を通して、友達の考えを受け止め、自分の考えとの違いを述べたり融和を図ったりしながら、自分の生き方についてじっくり考えていくことができるよう、年間計画、全体計画、学習内容の精選を進めていきます。

3月23日(金)学校だより 「奪い合う」から「与え合う」へ
6年生83名が巣立ちました。また、在校生も立派に成長し、それぞれの学年を修了できます。その陰には、保護者・地域の皆様の温かい見守りがあったからと思っています。改めて感謝とお礼を申し上げます。
さて、この一年間「自ら学び、仲間と共に高め合える子どもの育成」をめざして取り組んできました。特に、子どもの学びを高める『潮小式学び合い授業』で心が通う言葉をやりとりして「考える力」を身につけたり、子ども同士の関わりの中で「思いやり」の心を育て、安心できる居場所のある学級・学年・学校づくりを進めてきたところです。
ところで、多くの生物の中で、「与え合う」という行動は人間だけがすると聞きました。猿人からヒトへ進化してきた過酷な環境の中で、ヒトは血縁関係ではない者たちと協力し合うことで生き延び、それが現代人の人間らしさに通じているのだそうです。人類は長い歴史の中で、「奪い合うこと」と「与え合う」ことの両面を繰り返しながら生きてきました。人は、奪い合うことより与え合った方が生き残れる、幸せになれるということを教え伝えてきました。そして、我が身の糧となり、他人にも与えられるものを身に付けるために、様々なことを学んできました。自分の中にある「奪いたい」という気持ちにどう折り合いをつけ、「与えよう」という気持ちに切り替えていくかを教育が担っているのです。
成長には時に競争も必要です。しかし、競い合っても決して奪わない心の強さを子どもたちには学ばせなければなりません。そのためには、「学び合うこと」「認め合うこと」「高め合うこと」を大切にした教育活動を、今後も進めていきたいと考えています。
一年間、よりよい潮見が丘小学校にするために貴重なご意見をいただきながら学校改善を進めてきました。これまで見守り、支え、励ましてくださった保護者・地域の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
今後も、ご家庭・地域の宝でもあり、可能性を秘めた子どもたちが光り輝けるよう地域ぐるみの子育てにご支援ご協力をいただきますようお願いいたします。

2月28日(水)学校だより 「大人の役割」
3学期も後半となり、6年生は各プロジェクトで卒業に向けての取り組みが進んでいるところです。先日は「地域への感謝活動」としてゴミステーション周辺の除雪作業を行いました。その日は、逆に6年生が地域の皆様に激励されて帰ってきました。その後も電話で感謝の声が届いたり、稚内衛生公社様からは子どもたちにボールペンをプレゼントしていただきました。6年生には、この学校で学んだことを誇りに希望を持って中学校生活をスタートしてほしいと思っているところです。
他の学年も1年間のまとめをする大切な時期です。その学年の学習内容はもちろん、今身につけるべき基本的な生活習慣をしっかり身につけて、「こんなことができるようになったよ」と胸を張って、修了式を迎えてほしいと思います。
まだまだ寒さの厳しい日々が続いていますが、草木は春に向けて着々と準備を進めています。子どもたちが大きくなった時代は、どんな世界が待っているのでしょうか。めまぐるしく社会が大きく変化する中、子どもたちがこれから生きていく社会は、何が待っているかわかりません。先行き不透明な時代だからこそ、子どもたちには、ぜひタフな(心身ともに頑丈な)生き方のできる人に育ってほしいと願っています。
そのためには一人や二人ではなく、大人総ぐるみで子育てに取り組む姿勢が大切だと思います。もちろん親がわが子に教えるべきことはたくさんありますが、子どもたちが成長するにつれ、親ではなくむしろ他人に教わることがたくさんあります。何よりも将来の自立に向け、誰もがすべきことをきちんとできるようになることが大切だと思います。
また、子どもの成長には、大人の妥協しない姿勢も大切ではないでしょうか。子どもの人格を尊重した上で、まわりの大人の持つ人生経験や知恵を生かしたかかわりがとても大事だと感じます。本気で叱ってくれる大人の存在は、子どもの成長に欠かせません。もちろん「間違った時が成長のチャンス」だということが基本にあってのことです。人間は、人とのふれあいによって安心感が生まれ、人を受容しようとする広い心が生まれるのだと思います。それが、叱ってくれた人に素直に「ありがとう」と言えることにつながります。
子どもたちには、縦にも横にも幅広い、容量の大きな人間になってほしいと願っています。そのためにも、自分の子どもだけをみるのでなく、よその子どもにもかかわる気持ちを大人自身が持たねば……。子どもの成長に大人の役割は大きいと思います。大人がしっかりスクラムを組んで子どもを育てていく覚悟が必要だと感じます。

2月2日(金)学校だより 「新しい年に」
2月3日は「節分」です。「節分」とは「季節の分かれ目」という意味があり、季節が変わる前日のことを指しています。ここでいう季節とは、『立春』『立夏』『立秋』『立冬』のことです。しかし現代において節分といえば、『立春』の前日のみを指します。これは昔、冬から春になるのを1年の始まりと考えており、今でいう『大晦日』のように「明日から新しい年」というように特別な日と捉えられていたためだそうです。この日には、昔から「豆まき」の習慣がありますが、これも疫病などをもたらす悪い鬼を追い払う儀式として、700年頃から宮中で行われていたのだそうです。2月3日には豆まきをして、インフルエンザや風邪などをもたらす悪い鬼を追い払いたいと思います。
平成30年、新しい年になりました。新たな思いで1年をスタートさせるのですが、学校はやはり1年のスタートは4月の感が強く、新年になると「1年のまとめの時期」とか、「次年度のための準備」の方が強くなります。そこで、30年度の変化についてお知らせいたします。
すでに、報道等でご存じかと思いますが、文科省から新しい学習指導要領(学校の教育活動の基準)が告示され、それに基づいた教育が、平成32年度(年号は変わっているでしょうが)からスタートします。平成30年度と31年度は、そのための移行期間となっていますが、一部は4月から先行的に実施となります。その代表的なものが「道徳科」と「外国語活動」です。
「道徳科」は、今までの「道徳」が教科になり、教科書を利用して学ぶことになりますが、学習する内容について、より深く考えたり、友だちと話し合ったりするなど、学習の仕方も変化していきます。
「外国語活動」は、これまでも5,6年生が年間35時間学んでいましたが、平成32年度からは、5,6年生については、教科「外国語」となり、年間70時間、3,4年生が、「外国語活動」を年間35時間学習することになります。平成30年は、その移行として、3~6年生まで、+15時間の外国語活動を行っていくことになっています。本校では、3,4年生はすでに15時間の外国語活動を行っていますので、5,6年生の時数が15時間増えることになります。これに伴って、年間の行事や授業の組み方の工夫をして時数を生み出すことにしています。
詳しくは、今後学校便り「号外」でお知らせしていく予定です。
1月は行く、2月は逃げる、3月は去るといわれるように、この3学期はあっという間に過ぎていきます。6年生は、特に卒業という大きな節目を迎えます。小学校生活6年間の集大成として卒業式に臨んでほしいと考えています。それぞれの学年ごとに、進級する上での心構えは違うのですが、この3学期にしっかりと1年間のまとめをして、自信をもって次の学年に上がれるよう教職員一同精一杯支援していきます。

12月22日(金)学校だより 「おかげさま」
2学期は、校外から講師として招いた皆さんから学ぶ時間を多くしました。子どもたちが現在や将来を見据えて自分らしい生き方を考えたり新たな知識を得る機会にしたいと考えての設定です。スクールガードさんたちから学ぶ道徳、人権教室、防災学習、交通安全教室、ネットトラブル防止学習、社会科での外部講師、そしてプロ野球選手から学ぶ道徳、等々です。地域の皆さんはじめ、ご協力いただいた方に厚くお礼申し上げます。おかげさまで子どもたちが豊かな学びをすることができました。ありがとうございました。
「いいことはおかげさま、わるいことは身から出たさび」
これは、相田みつを氏の言葉です。ここまで徹底して、謙虚になるのは難しいですが、これに一歩でも近づきたいものです。社会の中では、相手の言葉尻をとらえて批判したり、自分に都合の悪いことが起こると他人のせいにしたり、相手が傷つくとわかっていながらいじめたり、振り込め詐欺などお年寄りの蓄えを巻き上げたりと、悲しいことが多々あるように思います。
暮れの大きな行事の一つに、大掃除があります。大掃除には、普段できないところまで大掛かりに掃除をするという意味のほかに、悪い部分や不都合を一掃するという意味もあるとのことです。後者の意味合いで、一年間の塵や埃を払い落とし、周囲を清めて新年を迎えるということが、大なり小なり行われているのではないでしょうか。転じて、毎日のせわしい生活の中で心が疲弊し、悩みや苦しみなどが積み重なって、時には怠け心が頭をもたげたり、悪い考えが浮かんだり、卑怯な気持ちがよぎったりしそうになります。そこで、それらが積み重ならないように、やはり大掃除をする必要がありそうです。
文字通り大掃除をして、ついでに、心の塵や挨を払って、いいことがあったらそれは身の回りの人のおかげ、悪いことがあったとしたらそれは自分に大部分の原因があったからというくらいに「相田みつを」流に考え、さっぱりした気持ちで新年を迎えたいものです。
保護者・地域の皆様のご理解ご協力のおかげで、充実した一年を過ごすことができました。感謝申し上げます。どうぞよい新年をお迎えください。

11月30日(木)学校だより 「子どもをこわす『スマホ』『ネット』」
全国学力学習状況調査の児童質問紙で、本校のゲームの使用3時間以上は、36%(全国18%)、スマホの使用3時間以上が18%(全国7%)と、2倍以上になっています。また、スマホの所持率も10月調査時点で4年生24%、5年生26%、6年生41%と、学年が進むに連れて高くなっています。
当然ゲームやスマホの使用が長時間になると家庭学習の時間は減り、寝る時間は遅くなる傾向になっています。
人間というのは、依存を引き起こすものがあると、何割かの確立で依存症になるものなのです。
統計によると、覚醒剤は1回やれば6~8割の人が依存症になるとされています。たばこも依存性が高く、治療を受けないとやめられない人が多数います。アルコールの依存の確率は5~10%くらいだそうです。スマホは、アルコールと比べものにならないくらい依存性が高いという考え方が強まっています。
依存症については、二つのメカニズムが想定されています。一つは、脳科学の立場からのもので、その依存をしている際には、ドーパミンなどの快楽物質が出ていて、それが切れると脳が非常に不安定な状態になることです。もう一つは、心理学的なもので、これまで教育によって書き込まれてきた「我慢」という脳のプログラムが消されてしまい、我慢ができなくなることです。スマホ依存などで、子ども時代に依存症の脳に書き換えられてしまうと、こうした状態を繰り返して、我慢ができなくなったりすることが指摘されています。
スマホやゲームをする時間が増えれば増えるほど、勉強をする時間が減ります。スマホの使用が長時間になればなるほど成績が下がることがわかっています。また、依存が進むと睡眠時間が減ってきます。そうなると、脳の機能が落ち、記憶力が落ちます。その点でも、学力の低下が心配されます。スマホ依存になってLINEにはまってしまうと、一時もスマホを手放すことができなくなり、5分おきとか10分おきとかにチェックする状況も問題になっています。そうすると他のことへの集中力が途切れてしまい、学力を大きく落とす原因となります。
学校では、実態調査をもとに「スマホ・ネット・ゲームは30分以内に」という指導を行っています。また、懇談会・茶話会では「早寝」を中心に生活リズム改善大作戦を取り組んでいます。子どもたちの将来のために、大人みんなで対策をしていきたいと思います。

10月31日(火)学校だより 「言葉を育てる」
10月22日に行われた学芸会では、たくさんの保護者、地域の皆様から大きな拍手や声援を受け、子どもたちは力いっぱい発表することができました。皆様のご来校、そして激励に心より感謝申し上げます。今後は、学芸会で身に付けた仲間と力を合わせる態度や思考力・判断力・表現力をより一層高めていきたいと考えています。
その際に大事にしたいことが「言葉を育てる」ということです。よく聞かれる言葉ではないでしょうか。小学校の学習では言葉を大切に指導していますが、言葉は幼児の時期から時間をかけて習得していくものです。学校での学びが子どもの言葉をより育てることにつなげるために、「言葉を育てること」を保護者の皆様にもお願いしたいと思います。
言葉は私たちにとって、とても大切なものです。気持ちを伝えるには、さまざまな手段がありますが、言葉はその一つです。言葉が不十分な幼い子どもたちは、表情や体の動き、泣き声などで気持ちを伝えます。徐々に言葉を覚えていくと、自分の気持ちを相手に的確に伝えることができるようになります。このことから、私たち大人が考えなけれぱならないことがあります。言葉は気持ちを伝えるための重要な手段であるということです。
しかし、最近子どもたちは、言葉を使って相手とつながれないためにトラブルになることが多いようです。そのため、気持ちという心のありように対してどのような言葉を結び付けていくのかが重要になります。
幼い子どもたちは親や周りの大人などから言葉を獲得していきます。子どもたちの気持ちを的確に表す言葉を掛けていくことで、その言葉を自分の感情と結び付け、相手に気持ちを伝える時に使うことができるようになります。
私たち大人が、どのような言葉をどれだけ子どもたちに掛けるかで、子どもたちの気持ちの幅が広がるとともに、気持ちを豊かに伝えることもできるようになります。
子どもたちが学習を理解するということは、学習内容を表している言葉の意味や、文と文の関係などを理解するということです。また、人が物事を考える時に使うのも言葉です。使う言葉の種類や数が、思考の深さや広さ、理解力の確かさなどにつながります。しっかりと考え、理解できる子どもに育ってほしいと願うのは、誰しも同じだと思います。
ぜひ言葉に出合う機会を多くしていただきたいと思います。家庭での会話や読書もその機会となるでしょう。できれば、言葉と体験が結び付くような機会も多くしていくと、さらに豊かなものになっていきます。

9月29日(金)学校だより 「『凡事徹底』と『量質転化』」
9月22日の宗谷管内教育研究大会で、250名を越える先生方が本校の授業公開に参加していただきました。子どもたちも担任もたくさんの先生方に囲まれて授業を行いました。「学び合いがしっかりできていてすばらしい。」「学習規律ができていた。」「学級の信頼関係ができている雰囲気だった。」等々、たくさんの激励とご意見をいただきました。また、「元気にあいさつしていてとても気持ちよかった」という声をいただき、子どもたちにも伝えたところです。
さて、昨年から子どもたちに、「潮小ABCができる小学生になりましょう。(A~あたりまえのことを、B~ばかにしないで、C~ちゃんとやる)」と伝えてきています。
四文字熟語に、「凡事徹底」という言葉があります。「凡事」を「あたりまえ」という意味で捉えると、「凡事徹底」は「あたりまえのことを徹底する」ということになります。1年生と最高学年の6年生では、当然「あたりまえ」が異なります。6年生には「あたりまえ」にできることであっても、1年生にはできないことがあります。「あたりまえ」にできることがだんだん増えていくこと、それを私たちは「成長」と呼んでいます。
学芸会などの学校行事や日常の取組を通して、下学年の児童が上学年の児童をあこがれの目で見ています。それは自分たちにできないことを、上学年のお兄さんとお姉さんが、いとも簡単にやってしまう驚きからきています。
なぜ、そのように簡単にできてしまうのか。そこには、「量質転化」という考えがあります。あることを何度も何度も量をこなすと、質が高まっていくという考え方のことです。低学年の児童が何度も練習すれば、「なわとび」のコツがわかってできるようになることと同じです。そこには、教育の根本である「失敗を恐れない」「間違ってもあきらめないでがんばれば、できるようになる」という教えが生きてくるのです。
子どもたちは、学芸会の練習を通して「凡事徹底」を進めます。また、精一杯発表することで「量質転化」していきます。それらのことを通して、自分に自信を持ち、みんなでがんばったという達成感をつかむことができたのではないかと考えています。
大事なことは、得たものを今後の生活や学習の中で生かしていけるようにすることです。とは言え、まだまだ未熟な子どもたちです。間違いや失敗もあることと思いますが、そんな時こそ支え励まし、保護者、地域の皆様と力合わせをして、子どもたちを成長させたいと考えています。

8月31日(木)学校だより 「『管内研』を節目に」
2学期も2週間程経ちました。子どもたちは、時には失敗したり間違ったりしながらも、仲間と力を合わせて前向きに取り組んでいます。始業式で子どもたちに「言葉の力」について話をしました。先月の学校だよりの内容を子ども達にも伝えようと考えてみました。以下、子ども達へ伝えた内容です。

皆さんが友だちから言われてうれしい気持ちになったり温かい気持ちになったりしたことがある言葉には、どんな言葉がありますか。「ありがとう。おかげでとても助かったよ」とか「あなたなら大丈夫。諦めないでがんばって」などと言われると、人は勇気ややる気が湧いてきます。でも逆に、「お前のせいで失敗したんだ。お前が悪いんだ」とか「お前なんかどこかに行っちゃえ」などと言われると、すごく悲しくつらい気持ちになりますね。このように、言葉には、たった一言で人の心を変えてしまうような大きな力があります。人を勇気付けて明るい希望を持たせる言葉。心からのありがとうを伝える感謝の言葉。反対に、相手の心を深く傷つけてしまう思いやりのない言葉。そして相手を怒らせる意地悪で乱暴な言葉など、本当にいろいろな言葉があります。でも皆さんには意地悪な言葉や冷たい言葉は必要ありません。人を励ます言葉や勇気付ける言葉、思いやりの心が伝わる温かい言葉をたくさん覚えて、心を込めて使っていってほしいと思います。

さて、9月22日に、宗谷管内教育研究大会が本校を始め,潮見が丘中学校や市内複式校で、総勢600名を越える教職員が参加して行われます。本校の授業研究には254名の先生方が参加されます。全ての学級で授業を公開しますので、各教室にたくさんの先生方が参観することになります。担任はもちろん子ども達も緊張すると思いますが、授業や学習規律を見直したり、改善していく良い機会ととらえ、準備を進めているところです。
今年度の学校研究のテーマは、「自ら考え、仲間と共に高め合える子ども~『潮小式学び合い』で『わかった・楽しい」が響き渡る教室を目指して」です。学校生活の中で一番長い時間が授業です。授業を改善することによって、子ども達が学びに向かう気持ちを高め、わかった・できるようになったことを多くして、学校が楽しいと感じられることを目指しています。また、子ども同士の関わり=学び合いを通して言葉の力を感じたり、思いやりの気持ちを高めていくことも大切です。多少、できないこと、わからないことがあっても、意欲ある取組ができる子どもは安心です。「わかるようになってきたので楽しい」「できてうれしかった」「だから○○の勉強が好きになった」と胸をはれる子ども育てたいと願い、研究を深めたいと考えています。

7月24日(月)学校だより 「言葉で伝えること」
いよいよ夏休みとなります。4月に比べて成長した子どもたちの顔がまぶしく感じます。私から子どもたちに夏休みの宿題を二つ出しました。①8月19日始業式に元気よく登校する、②自分の立てた目標をやりきる。2学期元気な子どもたちと会えることを楽しみにしています。
ところで、子どもたちは小さなトラブルを起こし、互いに反省しながら成長するものです。特に、「友だちに確かめたり話し合ったりしないで、自分の一方的な思い込みで困ったり、言い返したりすること」があります。
☆自分がされて(言われて)嫌なことは、相手にもしない(言わない)。
☆自分がしてほしいことは、まず、相手にそうしてやる。
これらは、考え方や立場が異なっても、人と人が仲良く、あるいはうまく付き合ったりかかわったりする上で大切なことのように思います。
我が子が可愛いからこそ、次のような問いかけをして、「自分のしたことをうやむやにしないようにしていくことが大切です(子どもの行動にはわけ~理由があります)」と、言われています。子どもたちのトラブル解決の際に、担任が確かめるポイントにもなっています。
1) あなたは、何をしたのですか?
2) なぜ、そのようなことをしたのですか?
3) そのときの自分の気持ちは、どうでしたか?
4) 相手は、どのように感じだと思いますか?
5) 今、あなたは、自分のしたことを、どう思いますか?
6) そして、あなたは、これからどうするつもりですか?
言葉には、たった一言で人の心を変えてしまうような大きな力があります。人を勇気付けて明るい希望を持たせる言葉。心からのありがとうを伝える感謝の言葉。反対に、相手の心を深く傷つけてしまう思いやりのない言葉。そして相手を怒らせる意地悪で乱暴な言葉など、本当にいろいろな言葉があります。
子どもたちには意地悪な言葉や冷たい言葉は必要ありません。人を励ます言葉や勇気付ける言葉、思いやりの心が伝わる温かい言葉をたくさん覚えて、心を込めて使っていってほしいと願っています。
1学期中、保護者の皆様、地域の皆様には本校に対しまして、多大なご理解ご協力を賜り、深く感謝申し上げます。今後も、家庭、地域、学校がつながり合い、「未来の宝」である子どもたちを共に育てていきますようお願いいたします。

7月3日(月)学校だより 「伝え合う力」
『チャレンジ~全力でやる 楽しい運動会~』
子どもたちが、運動会の成功のために仲間と力を合わせて挑戦する、という気持ちが練習の中で、また当日の活躍から見ることができました。子どもたちが運動会を通して学んだことを、これからの学校生活に生かしていきたいと考えています。
悪天候のため1日順延することになりましたが、ご来賓の皆様、ご家族・地域の皆様に温かいご声援をいただきました。心より感謝申し上げます。また、たくさんの保護者の皆様に会場撤収のご協力いただきました。ありがとうございました。
さて、学校では、人に何かを説明することが多いのですが、何度繰り返してみても大変難しいものだと、反省することが多いものです。まして、子どもに説明するという時には、わかりやすく、むずかしいことをやさしく噛み砕いてポイントを絞って伝える「説明力」が求められます。
子どもに「ぼく、勉強したくない」と言われたら、どう答えたらよいのでしょうか?この場合、「どうして?」と質問することはよくないと言われています。せっかく子どもが自分の気持ちを伝えようとしているのに、否定することで、人間関係が切れてしまうからです。
では、どのような対応がよいのでしょうか?「そうか。勉強したくないんだ」と、肯定する。相手の気持ちを受けとめることがよいとされています。まずは、相手の気持ちを認めること、子どもの気持ちを受けとめることから始め、その後に、「勉強すると…こんなにいいことがあるよ」「こんなこともできるようになるね」と子どもが見えていなかった未来や次に来る楽しさをイメージできるように諭すとよいと言われています。自分がなりたいものに近づけるイメージを嫌がる子どもはいません。
私たちは、子どもたちが自分の夢や希望に向かっていくための基礎的な力を身につけさせなければなりません。そのためにも、すべての場面で「伝え合う力」が必要です。一人一人が、相手の気持ちを考えながら、自分が伝えることと共に、相手の話をしっかり受け止められる「伝え合う人間関係」を育てていきたいと考えています。

6月4日(日)学校だより 「よくわかる潮見が丘小学校」
運動会スローガン『チャレンジ~全力でやる 楽しい運動会~』を目指して、取組を進めてきました。仲間のがんばりを見つけたり、リーダーを中心に練習を行うなど、子どもたちの成長を感じています。「全力で取り組んだときに、また新たな力が生まれる」・・・。これを節目に子どもたちを飛躍させたいと考えています。
このように運動会では、運動に対する意欲を高めることはもちろんですが、集団における秩序や態度を育てることもねらいです。これからの社会を担う子どもたちには、仲間や友だちと協調し、認め合いながら、共に成長することが求められます。
4月日曜参観日に「よくわかる! 潮見が丘小学校」を配布しました。

PTA総会では、その内容について説明もさせていただきました。学校での生活や学習などに関わる基本的なルールを一目で確認できるようにまとめたのですが、多くの保護者の皆様からも「曖昧な点は、子どもや学級担任に聞かなくてもすぐにわかる」などと大好評です。
持ち物、学校に置いておく学習用具、日課表など、学校にはさまざまなルールがあります。学習に集中して取り組むことできて、混乱なく生活をするためのルールです。このような約束は、その都度「おたより」で連絡していますが、時期を過ぎてしまうと忘れたり、家庭も混乱したり、教師もあいまいになってしまうなど、学校として徹底されていなかったため、「よくわかる! 潮見が丘小学校」を作成しました。
また、学校として統一した見解がないと、子ども達の健やかな成長に支障をきたすことにもなりかねません。そこで基本的なルールや約束事を1枚に網羅し、子どもと教員だけでなくご家庭でも共有できるように工夫をしてみました。
是非、茶の間や冷蔵庫などに貼って、困ったときにすぐ見られるようにしていただきたいと思います。「わかっているようでわかっていない微妙な問題」も取り上げていますので、ご家庭でも同じ方向で子ども達に確かめをしていただきますようお願いいたします。(「もらっていない」「もう1枚ほしい」という方は、担任へ連絡ください。お渡しします。)

4月28日(金)学校だより 「『してもらう人』から『してあげる人』へ」
新学期が始まってから3週間ほど経ちました。先日は児童会主催で「1年生を迎える会」が楽しい雰囲気で行われ、1年生が全校の仲間入りをしました。その様子は学校ホームページでも紹介しています。
さて今年度は、学校の重点を「『人のつながり』『学びのつがなり』をつくる」としました。子ども同士の関わりから学習も生活も高めていく、保護者と教職員が子ども達の成長のために同じ方向でつながっていきたい、と考えています。
子どもたちは、上の学年の人からたくさんのことを教えてもらい、学校から帰ってもおうちの人にたくさんのことをしてもらっています。誰かに何かをしてもらうことに慣れっこになったり、次は何をしてもらえるのかと待っている生活ではなく、一つ学年があがったので、みんなのために何かをすることを考えて、自分を成長させてほしいと願っています。
新1年生を迎え、上級生が楽しく学校生活を過ごせるようにとお世話活動を行っています。6年生は、朝の時間に1日の準備のお手伝いをしたり、遊んであげたりしています。4年生は給食当番のお手伝いをしています。5年生はこの後、掃除当番のお手伝いをすることになっています。こういう姿を見かけると心があたたかくなります。1年生にとっては、こういうすてきなお兄さんやお姉さんに出会えたことはとてもうれしいことで、大きくなったら、きっとすてきなお兄さんやお姉さんになっていくことと信じます。上級生にとっては、思いやりの気持ちが育ったり、自立心が芽生えることにつながります。
人は、やはり人によって刺激を受け、育てられると感じています。子どもたちにとって大切なモデルは、すぐ身近な大人、そして、ちょっと年上のお兄さんやお姉さんではないでしょうか。1年生に限らず、どの子もいろいろな場面でいい出会いをたくさんしてほしいと思っています。
子どもたちのよりよい成長のために、私たち教職員も一丸となり、日々の指導の充実に努めてまいります。それを後押ししてくださるのが、家庭や地域の皆さまのお力添えだと考えています。子どもたちを真ん中に置いて、お互いによい関係をつくり、しっかりとつながっていきましょう。今後とも、ご理解、ご協力をよろしくお願いします。